目次

  1. 新しい育毛のお薬、ザガーロ。でも血圧に影響が…?
  2. 《確認》ザガーロについての基礎知識
  3. 「血圧に影響がでた」という副作用の報告はない!
  4. ザガーロの主な副作用について
  5. 身体への影響を考えて、発毛剤は慎重に選びましょう
AGA治療薬のザガーロは、血圧に影響を及ぼすのか?
AGA治療薬のザガーロは、血圧に影響を及ぼすのか?

フィナステリドを有効成分とするプロペシアに続き、2015年から薄毛治療薬として認可された「ザガーロ」。

薬で薄毛治療を考えている、もしくはすでに行っている人にとっては、一度ぐらい耳にしたことがある名かもしれません。

そんなザガーロですが、「服用すると血圧に影響を及ぼすかも…」という副作用についてのうわさがあり、血圧に注意したい40代・50代の方は気がかりですよね。

ここで先に結論を述べると、ザガーロに「血圧に影響を及ぼす」という副作用はありません

この記事ではザガーロの基礎知識をおさらいした上で、この噂についてより詳しく見ていきます

発毛剤選びの参考にしてくださいね。

ザガーロの基本をおさらい
ザガーロの基本をおさらい

ザガーロは、有効成分「デュタステリド」を含む、2015年9月に国内で認可されたAGA治療薬

認可されてからまだ2年ちょっとなので、最新のAGA治療薬といえます。

まずは、そんなザガーロの基礎知識をおさらいしていきましょう。

主成分デュタステリドについて

もともと、「アボルブ」などの前立腺肥大症の治療薬に含まれていたデュタステリドですが、先述した通り、AGA治療薬の有効成分としても使われています。

少し専門的なお話になってしまいますが、AGAの主な原因はジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンだと言われています。

そのDHTは、元から体内にあるテストステロンという男性ホルモンと、5αリダクターゼという酵素が結びつくことで生成されます。

テストステロンも5αリダクターゼも生命維持には必要不可欠な物質ではあるのですが、過剰に分泌されることによってAGAの原因となる「DHT」がどんどん作られてしまうのです

デュタステリドは、この5αリダクターゼの働きを抑制する効果があるため、AGA治療に用いられています。

【プロペシアとの違い】

同じAGA治療薬であるプロペシア(有効成分:フィナステリド)とは、実ははたらきかけるポイントが違います。

5αリダクターゼには「Ⅰ型」「Ⅱ型」と種類があり、フィナステリドは「II型」のはたらきを抑制します。

一方で、デュタステリドは「Ⅰ型」「Ⅱ型」の両方に効くといわれており、よりDHTの発生を抑える効果が期待されているのです。

「AGA以外の薄毛」「女性」「20歳未満」の方は使用不可!

先ほど、ザガーロは「5αリダクターゼのはたらきを抑えて、DHTの発生を少なくする」ということをお話いたしました。

この効果ゆえに、DHTが原因でないAGA以外の薄毛には使っても効果がありません

また、女性20歳未満の方は健康被害が生じる恐れがあるため、服用そのものが禁止されています。

ザガーロは「AGAに悩む成人男性専用の薬」だということを、覚えておきましょう。

公式の説明書には「血圧」に関する記載はなし
公式の説明書には「血圧」に関する記載はなし

冒頭でも述べたように、ザガーロは「血圧に影響がある」という副作用はありません。

実は、ザガーロから公式に発表されている添付文書を見ても「副作用で血圧に影響がある」という記載はないのです

万が一、ザガーロを服用して血圧が上がった、下がったという症状がでた場合は、他の要因が隠れている可能性がありますので、使用を一時中止して医師や薬剤師に相談するようにしてください。

ただ、血圧以外にも気をつけるべき副作用はいくつかありますので、次章で詳しくご紹介していきます。

副作用を事前に確認しておきましょう
副作用を事前に確認しておきましょう

ザガーロは血圧に関する副作用の記載はありませんが、性機能障害や肝機能障害などに副作用をもたらす恐れがあります。

ここの項目で、ザガーロの副作用をしっかりと確認しておきましょう。

性機能障害

ザガーロの副作用として多く確認されているのが、性機能障害です。

具体的な症状としては、勃起不全(ED)や性欲減退、精子の数が少なくなるなど、男性機能全般が低下するといわれています。

世界基準の治験ではザガーロの全557症例のうち、

  • 勃起不全24例(全体の4.3%)
  • リビドー減退(性欲減退)22例(3.9%)
  • 精液量の減少7例(1.9%)

と、全体の10%程度に性機能不全の副作用が確認されています。

肝機能障害

また、懸念すべき重大な副作用として肝機能障害(薬物性肝障害)があります。

肝機能障害の具体的な症状としては、

  • 倦怠感
  • 食欲不振
  • 発熱
  • 黄疸
  • 吐き気

などがあります。

名前に「薬物性」と入っていることからもわかるように、ザガーロ以外にもかぜ薬や漢方薬など、多くの薬の副作用としても注意喚起されている症状です。

これは、薬の代謝(化学変化)が肝臓で行われることが多く、さまざまな代謝物が肝臓に出現し肝臓の負担が大きくなるためと考えられています。

また、単独では副作用が出なくても複数の薬を一緒に飲むことで副作用が出ることもあります。

ザガーロは基本的に医師の診断がなければ処方されませんが、念のため薬剤師の方にも今飲んでいるお薬をちゃんと伝えておくようにしましょう。

その他の副作用

性機能障害、肝機能障害のほかに報告されている副作用もいくつかあります。

発症率1%未満のものとしては、

  • 発疹
  • 頭痛
  • 抑うつ気分
  • 腹部不快感

などがあり、発症頻度不明のものとしては、

  • アレルギー反応
  • 血管浮腫(注1)
  • 下痢

などの報告があります。

ここまで見てきて分かるように、血圧に関係する副作用の報告はありません

ですが、血圧のみならず、身体に何らかの異変を感じた方は、すぐに使用を中止してかかりつけの医師や薬剤師のところへ行くようにしてください。

注1:血管浮腫(けっかんふしゅ)
血管そのものが腫れるわけではなく、体のあちこちが腫れる症状のこと。血管性浮腫ともいわれ、英訳名からHAEとも呼ばれている。

ザガーロの基礎知識をはじめ、血圧との関係、気になる副作用についてご紹介いたしました。

この薬は医師の処方がないと手にすることができない処方薬です。

高い育毛効果が期待される反面で、副作用のリスクは決して0(ゼロ)ではありません

「ザガーロを使ってみようかな」と考えている方は、お近くの*皮膚科もしくはAGA・薄毛専門クリニックで相談してください。

ヘアラボは「薄毛に悩める方に向けて正しい情報を発信し、それぞれの状況に応じた最適な解決策を提案すること」をポリシーとしております。

ザガーロは日本よりも先に海外で認可されたということもあり、個人輸入ができないわけではありません。

しかしながら、上述したポリシーのもとで日々精進していますので、医師の処方なく個人輸入でザガーロを手にすることは、ヘアラボとして推奨しておりません。

症状や治療方法は一人ひとり違いますので、専門医に相談されることを強くおすすめいたします。