目次

  1. 植毛をするか迷っている…メリットデメリットは何?
  2. そもそも植毛とは?
  3. 自毛植毛についての基礎知識
  4. 自毛植毛のメリット
  5. 自毛植毛のデメリット
  6. 人工毛植毛とは?
  7. 人工毛植毛のメリット
  8. 人工毛植毛のデメリット
  9. 植毛を正しく理解して、薄毛を克服しよう

育毛剤や発毛剤を試してみたけど、効果が見られなかった」という人の中には、植毛を検討されている方もいるのではないでしょうか?

しかし、いざ植毛を検討してみると、わからないことが多くて少し心配ですし、植毛をするかしないかの判断も難しいですよね。

そこで今回は、植毛の仕組み、メリット・デメリットなどについて調べてみました。

ぜひ、植毛の施術を検討する際の参考になさってください。

まず植毛とは、髪の毛がなくなった頭皮に、新しい髪の毛を移植する手術のこと。

髪を移植するため、もはや育毛剤や発毛剤では育毛や発毛の見込めない箇所であっても、髪を生やせるのが特徴です。

一方で、外科手術であるため、手術後にかさぶたができたり痛みがあったり、傷跡が残ることもあるといったことも。

そんな植毛手術ですが、そもそも大きく分けて次の2種類があることをご存じでしょうか。

  • 自毛植毛
    自分の髪の毛を移植する
  • 人工毛植毛
    化学繊維で作った人工毛を移植する

このうち人工毛植毛には、化学繊維を移植する関係で拒絶反応などのリスクがあります。

そのため、日本皮膚科学会による脱毛症の治療ガイドラインでは「行うべきではない」とされており、ヘアラボでも推奨していません

一方、男性の自毛植毛については、同じガイドラインにて「行うよう勧める」とされています。

引き続き、自毛植毛と人工毛植毛、それぞれの施術の特徴や、メリット・デメリットについて解説していきましょう。

自毛植毛とは、先ほども少しだけ触れた通り、「頭皮の脱毛部分に、自分の髪の毛根を移植する手術」のこと。

頭頂部や生え際など薄毛が進行している箇所に、側頭部や後頭部など髪の毛が残っている部分から採取した毛根を移植します。

多くのクリニックでは、自分の毛を使用するため体に拒絶反応が起こらず自然な仕上がりになる自毛植毛を推奨しています。

仕上がりが自然

自毛植毛は自分の髪を使うため、髪色髪質光沢も自分の髪と同じ。

移植した髪が伸びれば、その部分に植毛した、とはなかなか分からないはずです。

この部分は人工毛植毛、ウィッグや増毛といった対策に比べ、大きなメリットとなります。

メンテナンスが不要

自毛植毛は、術後のメンテナンスが不要です。

植毛後に移植した髪がしっかり定着さえすれば、あとは伸びるのを待つだけ

自分の毛根から生えた自分の毛ですから、日常的なケア以外の手間は掛からないのです。

拒絶反応が起こりにくい

人工毛植毛と比較したときのメリットとして、強調したいのがこの「拒絶反応」です。

自毛植毛に使う髪は自分自身の髪の毛なため、当然拒絶反応が起こりにくくなります

安全性という面で、自毛植毛は人工毛よりも優れていると言えるでしょう。

半永久的に生やすことができる

自毛植毛が、ほかの様々な育毛、増毛対策に比べてもっとも優れている点が、この「半永久的な効果」を得られることではないでしょうか。

自毛植毛のための移植毛は、後頭部や側頭部など、男性に多い薄毛AGAによる抜け毛の影響を受けにくい部位から採取します。

移植した後も、この毛はAGAを影響を受けることが少ないため、半永久的に髪を生やすことができるのです。

定着すれば他の髪と同じように成長する

人工毛植毛の場合、繊維を移植するため髪の毛は伸びません。

また、発毛剤の効果で髪が生えたとしても、使用を中止したら成長は止まってしまう可能性が高くなります。

しかし、自毛植毛で移植した髪の毛は、自分の髪の毛。

定着さえすれば他の部分の髪の毛と同じように成長します。

自毛植毛の主なデメリットは次の3つです。

それぞれのデメリットについて、解説していきますね。

他の方法に比べて値段が高い

植毛手術は数千円から数万円の育毛剤や発毛剤に比べ、費用がかなり掛かってしまいます。

人工毛植毛は髪1本100〜300円程度、自毛植毛は人工毛植毛よりも移植用の髪1本分の値段が高く、移植用の髪1本で300〜2,000円、1回の手術で100万~200万円が大体の相場です。

そして、自毛・人工毛どちらにしても保険適用外。

つまり全額自費負担となります。

植毛はよく「薄毛対策の最終手段」と言われますが、それは費用の面からも言えることなのです。

効果を実感するまで半年かかる

植毛した髪が成長して太い髪になるまでには、術後約半年ほどかかります。

移植した髪は術後1〜3か月で一度抜け毛となり、術後3〜4か月ほどでまた新しく生え始め、半年後に目に見えて太い髪になってくるのです。

即効性はなく数か月単位で成長を待たなければならないため、一刻も早く薄毛をカバーしたい方にとってはデメリットと言えるでしょう。

全体的に薄毛の方は植毛できない

繰り返しとなりますが、自毛植毛は側頭部や後頭部など薄毛になっていない部分から髪を採取して、移植します。

そのため、薄毛が頭の全体に進行し、側頭部や後頭部から十分な髪を採取できない場合は、自毛植毛を行うことができません。

すべての人が可能な手術ではない点に留意が必要です。

人工毛植毛は、化学繊維・合成繊維で作られた人工毛を移植する方法です。

人工毛と言っても、その見た目は本物の自毛に遜色なく、不自然な艶を消して自然に見せる加工まであります。

そんな人工毛植毛を、メリットとデメリットに分けて見ていきましょう。

人工毛植毛の主なメリットは3つです。

それぞれのメリットを紹介していきます。

自毛植毛と比べて1回の手術費用が安い

植毛手術は美容目的の手術なので、保険が適用されず、全額自費負担

しかし人工毛植毛は、自毛植毛よりも比較的安く手術を受けることができます。

人工毛植毛は移植用の髪1本100〜300円が大体の相場。

自毛植毛は髪1本で300〜2,000円程度。

手術1回の費用という点では、人工毛植毛の方が、自毛植毛よりも安く済むのは確かです。

手術後、すぐに希望のヘアスタイルになれる

人工毛植毛は、自毛植毛のように植えてから髪が伸びるのを待つ必要がないため、手術直後から希望のヘアスタイルを実現できます。

自毛植毛の場合は、ヘアサイクルの関係で一度髪が抜けるため、また他の髪と同じくらいまで伸びるのを待たなければなりません

そのため人工毛植毛は、すぐに薄毛を解決したい方にとっては嬉しい、即効性のある方法となります。

また、自毛植毛では行われていない、後頭部への植毛も可能です。

全体的に脱毛している方でも植毛できる

自毛植毛の場合、採取する髪の毛がなければ植毛できないため、薄毛が全体的に進行している方は受けられません

一方の人工毛植毛で使う髪の毛は化学繊維であるため、薄毛の進行具合にかかわらず髪の毛を移植することができます。

拒絶反応で皮膚トラブルなどが起きやすい

人工毛植毛の特徴は、人間の頭皮に、化学繊維で作られた人工の毛髪を植える点

しかし、頭皮が免疫反応によって人工毛を拒絶・排除しようとして、 頭皮に炎症が起きてしまう場合があります。

また、人工毛を植毛した隙間から雑菌が入ってしまうと、感染症を引き起こす可能性も。

この理由から、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」において、人工毛植毛の推奨度は最低ランクのD

つまり、「行うべきではない」とされています。

抜けやすいため、定期的なメンテナンスが必要

人工毛植毛はあくまで繊維を植えているだけなので、自分の毛を植える自毛植毛よりも、かなり抜け毛になりやすいというデメリットが。

そのため髪のボリュームを維持したい場合は、定期的に植え直しのメンテナンスが必要です。

費用は自毛植毛に比べて安い人工毛植毛ですが、メンテナンスの頻度によっては、自毛植毛と同じかそれ以上の費用がかかる可能性があります。

毛が成長しない

人工毛植毛は自毛植毛と違い、自分の細胞ではない人工的な繊維を髪の毛として植毛しています。

そのため、定着しても植毛した髪が伸びることはありません

美容院などで移植した人工毛を短く切った後、もしも髪を伸ばしたいと考えた場合は、長い髪を植毛する必要が出てきてしまいます。

見た目が急に変わるので、相手に気付かれる可能性がある

髪が伸びるのを待つ必要がなく、術後すぐに理想の髪型になれる人工毛植毛。

即効性があってすぐに見た目が変わるということは、つまり黙っていたとしても植毛したことを気づかれてしまう可能性もあります。

ほかの対策にくらべ、やはり高い

メリットの紹介で、人工毛植毛は移植用の髪1本100〜300円が大体の相場である、と説明しました。

この金額は自毛植毛に比べたらかなり安いのですが、育毛剤や発毛剤に比べると高額であることに変わりはありません。

人工毛植毛を希望する場合は拒絶反応のほか、費用についてもよくクリニックと相談することをおすすめします。

植毛の仕組みメリット・デメリットなどをご紹介しました。

植毛がどのような施術なのか、イメージはできましたか?

育毛剤や発毛剤ではいまいち効果が得られず、本格的に植毛を考えておられる方は、植毛クリニックに行って相談してみることをおすすめします。

無料カウンセリングを利用し、クリニックや医師の雰囲気、施術方法を確かめると良いでしょう。

メリットがある分、植毛手術にはさまざまなデメリットも存在します。

できるだけ後悔のないように、仕組みや費用、メリットデメリットなどに納得してから、手術を受けるようにしてくださいね。

参考文献
[1] 麻生泰 , 薄毛治療の新常識 , (白誠書房、2016)