目次

  1. タンパク質を摂ると髪の毛が早く伸びる!?
  2. 【結論】タンパク質を摂っても髪の毛が早く伸びることはない
  3. タンパク質と髪の毛の関係とは
  4. タンパク質が多く含まれる食品を紹介!
  5. 【参考】タンパク質の他に髪の毛に必要な栄養素
  6. タンパク質を摂取して健康な髪の毛を育てよう!
タンパク質で髪が伸びる!?
タンパク質で髪が伸びる!?

皆さんは、髪の90%以上がタンパク質でできていることをご存じでしょうか。

タンパク質は髪の毛の生成や成長に必要不可欠な栄養素なのです。

では、このタンパク質をたくさん摂れば、その分髪の毛は早く伸びるのか、気になりませんか?

食事で髪の毛が伸びるなら、早く伸ばしたい方には嬉しい情報ですよね。

そこで今回は、タンパク質で髪の毛が早く伸びるのか、タンパク質と髪の毛の関係について紹介します!

タンパク質をたくさん摂っても髪の毛は早く伸びません!
タンパク質をたくさん摂っても髪の毛は早く伸びません!

結論から述べると、タンパク質をたくさん摂っても髪が早く伸びることはありません

これはタンパク質に限った話ではなく、そもそも髪の毛を早く伸ばす栄養素は存在しないのです。

髪の伸びる早さには個人差があるものの、だいたい1日約0.3~0.5mmです。

髪の毛が伸びるのは毛母細胞が分裂した結果なのですが、細胞分裂を早めることはできないので、髪の毛を伸ばすスピードを早めることができないのです

タンパク質と髪の毛の関係
タンパク質と髪の毛の関係

とはいえ、タンパク質が髪の毛の生成や成長に重要な栄養素であること間違いありません。

冒頭でも触れましたが、髪の毛の90%以上がタンパク質(とくに「ケラチン」)で構成されていることからも、タンパク質の重要さが分かります。

さらに、摂取するタンパク質が不足した場合、髪がきちんと成長できずに細くなり、健康な髪の毛の成長に影響を及ぼす可能性があります。

タンパク質の摂取で薄毛を予防できるわけではありませんが、タンパク質を摂取しなければ抜け毛が増えるリスクが高まり、間接的にハゲや薄毛を招くことも。

健やかに髪を伸ばしたい、育てたい方は、タンパク質を意識して食事に取り入れていきましょう。

(注1):日本人の食事摂取基準は、「国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を示す」ため、厚生労働省によって2015年に定められたもの。

牛肉

牛肉は髪にいい食材といえます。

タンパク質を豊富に含んでいるうえ、髪の成長に欠かせないミネラルである「亜鉛」も豊富。

先ほどの牛もも肉(輸入、赤肉)100gあたりでいえば、4.1も含まれています。

成人の摂取推奨量は20歳の男性で1日10g、女性8gですから、これだけで約半分の量を摂ることができるのです。

ただし、牛肉はコレステロールが多い動物性タンパク質。

食べ過ぎには注意しましょう。

タンパク質が足りないと、髪の成長にも影響を及ぼす…。

では、タンパク質はどれくらい摂取したらいいのでしょうか?

厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」(注1)では、推奨量は以下のとおりです。

  • 成人男性:1日あたり60g
  • 成人女性:1日あたり50g

あくまで目安ですが、これが健康を維持するための推奨摂取量になります。

ここで、代表的な食品100gに含まれるタンパク質の量をみてみましょう。

  • 生卵1個:12.3g
  • 牛もも肉(輸入、赤肉):21.2g
  • 鶏胸肉(皮なし):24.4g
  • 牛乳:3.3g
  • 納豆(糸引き納豆):16.5g

タンパク質を多く含む食品を食べれば、推奨摂取量を摂ることはできそうですね。

それでは、具体的にタンパク質を摂取する際におすすめの食べ物を見ていきましょう!

ラム肉

ラム肉もまたたんぱく質だけではなく、亜鉛も一緒に摂取できる動物性のタンパク質。

ラム肉(もも、脂身つき)100gに含まれるタンパク質の量は20g、亜鉛は3.1gです。

ラム肉の独特の風味は脂肪から香るものなので、気になる方は脂肪を取り除いたり、煮る・蒸すなど脂肪が落ちる調理法だと食べやすくなりますよ。

例えば、食事に取り入れる際はトマト煮や赤ワイン煮がおすすめです。

卵もタンパク質を多く含む食材です。

卵白と卵黄のどちらにも、タンパク質だけでなく多種多様な栄養があるので、卵白・卵黄を分けることなく食事に取り入れるのがおすすめです。

とくに髪にとって重要なのは、髪の毛をつくる細胞の主な構成成分であるレシチンが含まれていること。

ただしレシチンは60℃以上の加熱で壊れはじめるので、食事に取り入れる場合はで食べるのをおすすめします。

納豆

納豆の原料となる大豆は「畑の肉」とも呼ばれ、タンパク質を豊富に含む食材です。

先ほどの納豆(糸引き)100g中の亜鉛は1.9gで、牛肉やラム肉ほどではないものの、充分な量を含んでいるといえます。

さらには亜鉛以外のミネラルやビタミン、食物繊維も含む優秀な食べ物ですが、納豆に含まれる酵素は熱に弱いので、熱を加えずそのまま食べるのがおすすめです。

髪の毛の90%以上を占めるタンパク質の他にも、髪の毛の生成や成長を助ける栄養素があります。

それが、「ミネラル」「ビタミン」です。

これらはタンパク質と同じくらい重要な栄養素なので、最後に詳しくみていきましょう。

ミネラル

ミネラル(亜鉛)を多く含む、牡蠣
ミネラル(亜鉛)を多く含む、牡蠣

ミネラルは、骨や歯などを構成したり、筋肉や神経の興奮性の調節をしたりと、必要な量は微量ではあるものの、体の健康維持には欠かせない栄養素です。

中でも必須ミネラルの亜鉛ヨウ素は、髪の毛と深い関わりがあると言われています。

亜鉛は、体内で分解されたアミノ酸を髪の原料となるケラチンに再合成するときに必要な成分。

一方、ヨウ素は新陳代謝に関わる甲状腺ホルモンの働きを正常に整える手助けをし、健やかな髪を保つのに必要な頭皮環境を整える効果が期待できます。

亜鉛を多く含む食品の代表は、牡蠣(かき)。100g(養殖、生)あたり13.2gも含有しています。

また、ヨウ素を多く含む食べ物は海藻です。

100gの戻したわかめには約158.3μgのヨウ素が入っていますが、推奨摂取量は成人男女とも130μg。

日本人はヨウ素を多く摂ることで世界的に知られており、平均的な食生活を送っていればヨウ素不足になることはあまりないといわれています。

ビタミン

ビタミンE含有のアーモンド
ビタミンE含有のアーモンド

ビタミンは、成長や健康を維持する働きを手助けする栄養素で、皮膚代謝を促したり、細胞分裂のサイクルを正常にする働きがあります。

なかでもビタミンAは、細胞の酸化を緩やかにするため、加齢による衰えの出やすい髪や頭皮を健康的に保つ効果が期待できます。

また、細胞の代謝を促進させる働きのあるビタミンB群は、頭皮環境を正常に整えて髪の成長を促す働きが期待できる大切な栄養素です。

そして、血行を促進させる働きのあるビタミンEは、頭皮の血流を良くして健やかな髪を育てることのできる土壌へと整えてくれます。

具体的な食べ物についてはこちらの記事をご覧ください。 >> 関連記事:髪の毛の成長にいい栄養素って?

今回はタンパク質と髪の毛の関係についてご紹介しました。

タンパク質を摂取しても髪の毛が早く伸びることはありません

これはタンパク質に限った話ではなく、1日に髪の毛が伸びる長さはある程度決まっているため、早く伸ばすことはできないのです。

しかし、「タンパク質」は健康な髪の毛を伸ばす、育てるのに重要な栄養素です。

また、健康な髪の毛の成長を助ける「ミネラル」と「ビタミン」も大切です。

これらの栄養素をバランスの良い食事から摂取して、健康な髪の毛を育てましょう!

参考文献
[1] 髙橋栄里 , 髪がみるみる蘇る習慣 , (宝島社、2016)