目次

  1. これってびまん性脱毛症!?
  2. びまん性脱毛症の完治は難しい?!
  3. なぜびまん性脱毛症になるの?
  4. 【原因1】FAGA(女性男性型脱毛症)
  5. 【原因2】休止期脱毛症
  6. 【対策】びまん性脱毛症の改善に効果的な対策とは?
  7. 【注意】男性用発毛剤の使用は危険!?
  8. 【参考】薄毛の女性が増えている!?医師の見解を動画でチェック!
  9. びまん性脱毛症の改善には早めの対策を!

「全体的に髪の毛が少なくなった気がする…」 「このままハゲてしまったらどうしよう」

と、不安に思うことありませんか?

女性にとって髪の毛の悩みはとても深刻ですよね。

どうにかして対策すれば治るのか、気になりませんか?

女性の薄毛で多いと言われる脱毛症の一つであるびまん性脱毛症

今回はこの気になる『びまん性脱毛症は治るのか』を検証しながら、併せて原因や対策をご紹介していきます!

びまん性脱毛症の症状とは?

本題に入る前に、そもそも「びまん性脱毛症」とはどのような症状なのかご紹介します。

「びまん」とは広がりはびこることで、その名の通り髪全体の毛が薄くなる脱毛症です。

  • 全体のボリュームが減ってきた
  • 分け目が広くなってきた
  • 地肌が透けて目立つ

上記のような方はびまん性脱毛症の可能性があります。

女性に多い脱毛症の一つで、頭頂部を中心に毛の数が減り、細くなるのが特徴です。

びまん性脱毛症の症状が分かったところで気になるのが「完治するのか否か」ですよね。

結論からいうと、完治できる場合とできない場合があります

完治することをここでは以下のように定義するとします。

  • 完治 = 薬などの服用を止めても健康な毛質と量を維持できる状態

しっかりと原因を把握して、対策をすれば改善はします!

ですが、遺伝や加齢などが原因で対策が難しい場合のびまん性脱毛症は「完治」するのが難しいと言えます。

では、びまん性脱毛症にはどんな原因があるのでしょうか?

びまん性脱毛症には大きく分けて、下記の2種類あります。

  • 1)FAGA(女性男性型脱毛症)
  • 2)休止期脱毛症

これらは原因とメカニズムの違いで分けられます。

では、さっそくそれぞれ詳しくみていきましょう!

びまん性脱毛症の原因、1つ目は「FAGA(女性男性型脱毛症)」について。

男性の薄毛の種類に男性ホルモンが大きく影響しているAGA(男性型脱毛症)という、脱毛症があります。

このAGA(男性型脱毛症)は、特徴は異なりますが女性にも起こりうる脱毛症です。

男性のAGAと区別するために、女性の場合はFemaleAGAとしてFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。

FAGAの場合、前頭部の生え際に影響がなく、男性のようなM字ハゲにはなりません。

また、20代の女性で発症することは稀で、多くの場合40歳前後で発症するとされています。

FAGA(女性男性型脱毛症)の仕組み

FAGA(女性男性型脱毛症)は、女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れが主な原因で起こるびまん性脱毛症の一つです。

男性も女性も量は違えど、男性ホルモンと女性ホルモンの両方を分泌しており、健康な毛髪の生成には、そのホルモンのバランスが重要です。

女性ホルモンの一つである「エストロゲン」には、髪の毛の成長を促し、成長を持続させる働きがあります。

女性は、男性よりも多くこのエストロゲンを分泌しているため、男性に比べ薄毛になりにくいとされています。

ですが、このエストロゲンの分泌は20〜30代がピークで、40代頃から減少します。

すると、ホルモンバランスが崩れ、女性の持つ微量の男性ホルモンが脱毛を促すことで、薄毛になってしまうのです。

では、どのような原因でホルモンバランスが乱れてしまうのでしょうか?

FAGA(女性男性型脱毛症)の原因

FAGA(女性男性脱毛症)の主な原因はホルモンバランスの乱れでした。

では、ホルモンバランスはどうして乱れるのか?

その原因となるものをいくつかご紹介していきます。

《ホルモンバランスが乱れる原因》

  • 加齢
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 食生活の乱れ
  • クラッシュダイエット(※1)

先ほどもご紹介した通り、40歳頃からエストロゲンの分泌が減少するため、加齢によるホルモンバランスの乱れは、対策が難しいです。

ですが、その他はほとんどが生活習慣の乱れが原因のため、生活習慣を見直すことで予防や対策ができるでしょう。


※1 クラッシュダイエット:短期的な目的のために極端に食事を控え、ひどい場合だと栄養失調に陥るほどの激しいダイエットのこと

びまん性脱毛症の原因、2つ目は「休止期脱毛症」について。

毛髪には、ヘアサイクル(下記の図参照)という成長周期があります。

【ヘアサイクル】

  • 成長期 →髪の毛が伸びる期間

  • 退行期 →髪の成長が止まる期間

  • 休止期 →髪が抜ける期間

休止期脱毛症は、成長期にある毛髪が急激に休止期に移行してしまう「びまん性脱毛症」の一種と言われています。

6ヶ月以上かけて進行する脱毛で、頭頂部にとどまらず頭部全体の髪の毛が薄くなることが特徴。

では、この休止期脱毛症はどうして起こるのでしょうか?

正常なヘアサイクル
正常なヘアサイクル

休止期脱毛症の原因

休止期脱毛症のような急なヘアサイクルの乱れの原因をご紹介していきます。

《ヘアサイクルが急激に乱れる原因》

  • 分娩後脱毛症
  • 経口避妊薬(ピル)
  • 内臓疾患:貧血・甲状腺機能の低下・肝機能障害など
  • クラッシュダイエット

分娩後脱毛症は、妊娠中に一時的に女性ホルモンの働きが活発になるため、ヘアサイクルが乱れ、妊娠中自然と抜けるはずの毛が抜け落ちず、分娩2〜3ヶ月後に一気に脱毛する現象です。

これは、6ヶ月から1年でヘアサイクルが正常に戻るため自然回復するとされています。

経口避妊薬(ピル)は、分娩後脱毛症と似たメカニズムで、服用中は女性ホルモンが増加して抜け毛が減るため、服用を中止すると、毛髪は一気に休止期に移行して一時的に脱毛が増える現象です。

また、極端に食事量を減らすクラッシュダイエットは、栄養失調やホルモンバランスが乱れて、休止期脱毛症の原因となります。

これらのホルモンバランスが関係する原因の他にも、内臓疾患などさまざまな原因が考えられるため、休止期脱毛症が疑われる場合は、クリニックで相談することをおすすめしています。

びまん性脱毛症の原因を2つに分けて見てきました。

では、びまん性脱毛症を改善するためにはどうしたら良いのでしょうか?

効果的な対策を下記の4つのポイントでご紹介します。

  • 1)生活習慣の見直し
  • 2)頭皮環境を整える
  • 3)女性用の育毛剤を使用する(外用療法)
  • 4)医師に相談する

それぞれ詳しく見ていきましょう!

1)生活習慣の見直し

びまん性脱毛症の対策、1つ目は「生活習慣の見直し」について。

健康な毛髪の成長を妨げる可能性のある要因は、まず取り払いましょう!

今回はより髪と関係のある「食事、睡眠、喫煙」の改善策をご紹介します。

【食事】

髪は毎日の食事からくる栄養でできています。

そのため、必要な栄養分が不足すると正常に髪が成長できず、びまん性脱毛症の原因となりかねません。

脂質や塩分の多いジャンクフードやカップラーメンなどは避け、バランスの良い食事を心がけましょう。

さらに、ビタミンミネラルアミノ酸など髪に良いとされる栄養素を摂取すると効果的です。

【睡眠】

びまん性脱毛症に限らず、髪の成長には十分な睡眠が必要です。

特に22時〜2時は、最も成長ホルモンが分泌されると言われています。

この時間を含め、しっかり睡眠をとってストレスを溜めないようにしましょう。

【喫煙】

タバコが身体に害なことはご存知かと思いますが、もちろん育毛にも害です。

できれば禁煙が望ましいですが、喫煙者の方はストレスになりかねないので、少しづつ減らすように心がけましょう。


これらの生活習慣を見直して基盤を作りながら、他の改善策を並行していくとさらに効果的です。

2)頭皮環境を整える

びまん性脱毛症の対策、2つ目は「頭皮環境を整える」について。

生活習慣の見直しとともに、健康な頭皮が維持できていないと、健康な毛髪は成長できません。

頭皮環境を整えるには、正しく洗髪することがとても重要です。

当たり前のことのように聞こえますが、これは意外とできていない人が多い落とし穴。

《正しい洗髪のポイントは2つ》

  • スタイリング剤と皮脂をしっかりと落とす
  • 洗いすぎに注意して優しく洗う

スタイリング剤や皮脂がしっかり洗えていないと、毛穴づまりになり、頭皮環境が悪化する原因となってしまいます。

しかし、必要な皮脂まで洗いすぎてしまうと、皮脂には肌を守るバリア機能があるので、少なくなった皮脂を補おうと過剰に皮脂が分泌してしまいます。

洗いすぎで良くない状態とは、一度の入浴で2回シャンプーをしたり、1日に何度も髪を洗う、必要以上にゴシゴシ洗う、爪を立てて洗うなどを指しています。

このような洗いすぎを防ぐために、洗髪は1日1回と決めて、にその日の汚れを洗い流すようにしましょう。

洗浄力のやさしいアミノ酸系のシャンプーを使用して、頭皮を傷つけないように指腹でやさしく泡立てながら洗うのがおすすめです。

3)女性用の育毛剤を使用する

びまん性脱毛症の対策、3つ目は「女性用の育毛剤を使用する」方法です。

びまん性脱毛症の対策は、まず1と2で述べた生活習慣や頭皮環境の改善がベースとして重要です。

ベースが整ったら、次のステップとして育毛剤(注1)を使用して頭皮環境を整え、健康な髪が育ちやすい土台を作りましょう。

育毛剤の効果は、その商品によってさまざまですが、頭皮を保湿し、合わせて行うマッサージによって血行を促進することで、健康な髪を育てる頭皮環境を整えてくれます

最近では女性用の育毛剤もさまざまなものが販売されているため、目的や好みの使用感など自分に合うものを使用しましょう。


「どんな育毛剤がいいのかわからない…」という方は、ヘアラボで人気の女性用育毛剤をチェックしてみてくださいね!

  

注1:育毛剤は抜け毛予防や薄毛予防、育毛促進を目的としている商品です。本記事による育毛剤の紹介は、びまん性脱毛症のみに対する有効性を保証するものではありません。

4)医師に相談する

びまん性脱毛症の対策、4つ目は「医師に相談する」について。

先ほどご紹介した「休止期脱毛症」の原因は、内臓疾患などいろいろありました。

内臓疾患などが原因のびまん性脱毛症や休止期脱毛症の場合は、早期に原因を発見して治療することで回復する可能性が高いです。

そのため、早めの医師に相談することをおすすめしています。

病院では、内服薬と外用薬での治療を勧めることが多く、稀に頭皮注射を勧めるクリニックもあるようです。

また、FAGAに関してはまだ治療法が確立されておらず、クリニックによって見解が違うようです。

しっかりと症状や治療の目的を伝え、自分にあった方法を紹介してもらいましょう!

ここまで、びまん性脱毛症の対策法をご紹介してきました。

ここでびまん性脱毛症の対策で注意したいことがあります!!

それは、男性用の発毛剤、内服薬には注意が必要ということです。

原因でもお伝えしたように、びまん性脱毛症は女性に多く、その要因は男性型脱毛症(AGA)とは異なります。

そのため、女性用と男性用とでは使用している成分の濃度、効果や目的が異なります。

また、「プロペシア(フィナステリド)」などの内服薬はホルモンバランスに関係するため、妊娠出産に影響を及ぼす恐れがあり、女性の服用は危険です!

治療薬を服用する場合は、医師に処方されたものを使用しましょう。

もっと詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてくださいね。

薄毛に悩む女性が急増中!? びまん性脱毛症とは【美容口コミ広場TV第9回】(1/5)

薄毛の原因、クリニックで受けられる治療法について紹介されています。

本記事では『びまん性脱毛症は治るのか』を原因と対策を通して検証してきました。

結果、遺伝や加齢が根本の原因でなければ、回復や完治する可能性があります

ですが、本記事でご紹介してきた通り、びまん性脱毛症の原因はさまざまで、特定することが難しいため、クリニックによっても治療法や見解が異なります。

そのため、『びまん性脱毛症は"治る"』と言い切れないのが現状です。

早めの対策で、改善することを目標にしていきましょう!

参考文献
1 板見智・宮地良樹, 毛の悩みに応える皮膚科診療, 南山堂, 2006