目次

  1. 「ボタニカル」ってどんな成分?
  2. <保湿作用>はボタニカル成分の主役!
  3. <頭皮ケア効果がある>ボタニカル成分
  4. <香料><殺菌><消炎>としての成分も
  5. 【参考】オーガニック成分との違いは?
  6. 【まとめ】ボタニカル以外の成分にも着目を
ボタニカル 意味

ボタニカルは「植物の、植物由来の」という意味で、植物性の成分が含まれている種類をボタニカルシャンプーと呼称します。

ただし、化粧品に使われる「植物エキス」だけでも130種類以上あり、その役割はさまざま。

シャンプー裏面の「成分表」を見ても、どれが植物由来の成分なのか?どんな働きがあるのか?
チンプンカンプンという人が多いのではないでしょうか。

そこで、代表的なボタニカル成分を役割ごとに分類して紹介します。成分を理解したうえで、成分表を見ると、面白いですよ。

この記事を読めば、今日からボタニカル博士です。

ボタニストシャンプー【モイスト】
ボタニストシャンプー【モイスト】

最初に紹介する成分は、保湿作用のあるボタニカル成分です。
シャンプーや育毛剤に配合されている植物エキスの多くが保湿目的。ボタニカル成分の多数派を占めます。

保湿とは、髪や肌にうるおいを与え、ハリ・コシのある髪、柔軟な肌に導く効果のこと。

①ゴボウ
➡キク科のゴボウの根から抽出されたエキスで、うるおいのある肌を持続する目的があります。ゴボウダイエットやゴボウ健康法など、栄養価の高い食べ物としても有名ですね。

②ダイズ
➡マメ科植物の大豆の種子から抽出したエキスで、保湿効果や皮膚細胞の活性化効果が期待できます。エイジングケアの化粧品によく使われ、ダイズの中のイソフラボンは有名な成分です。

③リンゴ
➡バラ科植物のリンゴの果実から抽出したエキスで、柔軟でうるおいのある肌を維持する目的があります。シャンプーをはじめ化粧水や美容液など幅広く活躍しています。

その他の保湿成分:アスパラガス、オウゴン、オクラ、オレンジ、キュウリ、グレープフルーツ、クロレラ、サトウキビ、シイタケ、グアバ、紅茶エキス、コーヒー種子エキス、トウモロコシ、パセリ、プルーン、ヘチマ、ユズなど

ボタニストシャンプー【スカルプ】
ボタニストシャンプー【スカルプ】

2番目に紹介する成分は、シャンプーだけでなく育毛剤にも含まれるボタニカル成分です。

育毛剤本体の裏面に<有効成分>として表記され、私たちの頭皮に良い働きをしてくれます。

④グリチルリチン酸2K
➡マメ科の植物から抽出したエキスで、肌荒れを防ぐ抗炎症効果があります。医薬品の成分なので、配合量に規制ありです。

⑤センブリエキス
➡リンドウ科の植物エキスで、血行促進や毛根の活性化、育毛効果があります。その苦みから、「センブリ茶」といった罰ゲームで見かけることもあります。

⑥ヒノキチオール
➡ヒノキの樹皮などから抽出したエキスで、抗菌力が強い特長があります。フケ、かゆみ防止、育毛目的で使われ、現在は美白効果も研究されています。

その他の有効成分:ハッカ油、ユーカリ油など

チャップアップシャンプー
チャップアップシャンプー

最後に紹介する成分は、<香料><殺菌><消炎>としての働きを持つボタニカル成分です。

ここでも代表的な成分を紹介します。

⑦ローズマリーエキス
➡シソ科の植物のマンネロウから抽出したエキスで、香料としての役割がある上に、炎症を防ぐ目的としても使われます。

⑧ユーカリ
➡フトモモ科の植物ユーカリノキから抽出したエキスで、清潔を保つための殺菌作用があります。のど飴にも利用され、有効成分にも登場しました。コアラの餌としても有名ですね。

⑨甘草
➡マメ科の植物カンゾウ(甘草)から抽出したエキスで、炎症を防ぐ消炎作用や、フケ、かゆみを防ぐ目的で使われます。漢方薬にも用いられる成分です。

その他の成分:サフラン(消炎)、シナノキ(消炎)、セイヨウノコギリソウ(消炎)、セージ(消炎)、ボタン(消炎)、ミカン(消炎)、ユーカリ(消炎)、ラベンダー(香料、殺菌)

チャップアップシャンプー
チャップアップシャンプー

10種類のオーガニック成分を配合

セージ、ローズマリー葉、キュウリ果実、タチジャコウソウ花/葉エキス、ラベンダー花、セイヨウサンザシ果実、アルテア根、カミツレ花、ゴボウ根、トウキンセンカ花

ボタニカルとよく混同される用語が「オーガニック」です。

オーガニックとは、植物の中でも化学肥料や農薬を使用しないで栽培した種類のこと。

つまり、オーガニックはすべてボタニカルにあたります。

オーガニック成分としては、ローズマリー、セージ、ラベンダー、ゴボウなどが代表的です。

数あるボタニカル成分から、代表的な種類をピックアップして取り上げてきました。

植物だけでなく、ゴボウやリンゴ、オレンジなど食べ物に関する成分が多かったですね。

最も多いのは<保湿>で、<頭皮ケア><香料>など、色々な役割がありました。

基本的に、ボタニカルシャンプーは、洗浄力がマイルドで頭皮にやさしい傾向にあります。

ただ、中にはラウレス硫酸やアルキル硫酸、オレフィンスルホン酸など、洗浄力がしっかりした成分が配合されている種類もあり、特色はさまざまです。

シャンプーの裏面の成分表を見る時は、ぜひこの記事を思い出してみてくださいね。



参考文献
[1] 宇山侊男、岡部美代治、久光一誠 , 化粧品成分ガイド第6版 , 2015