目次

  1. 薄毛・AGA治療に、医療費控除は適用されるの?
  2. そもそも、医療費控除ってどんな制度なの?
  3. 【結論】薄毛・AGA治療に医療費控除は基本的には適用されません
  4. 【例外】ただし、薄毛・AGA治療に医療費控除が適用されるケースも
  5. 医療費控除を受けるために必要なものとは?
  6. 医療費控除の対象の方は、忘れずに行いましょう!

「薄毛・AGA治療を受けに病院やクリニックに行きたいけど、医療費の控除(注1)はされるの?」

薄毛・AGA治療に行く前に、このような疑問が浮ぶ人も多いと思います。

ただでさえ高くつきそうな薄毛・AGA治療。できるなら負担を少なくしたいですよね。

そこで今回は、「薄毛・AGA治療が医療費控除となるのか?」について徹底解説します。

まずは、医療費控除とはどのような制度なのか見ていきましょう。

AGAに医療費控除は適用されるの?結論を先に知りたい方はこちら!

注1:控除(こうじょ)とは、ある金額から一定の金額を差し引くことをさします。

そもそも、医療費控除とはどのような制度なのでしょうか?

医療費控除とは、1月1日〜12月31日の1年間に、本人あなたの配偶者や親族の医療費を払った場合、負担した金額の一部を還付金として返してくれる制度です。

ただし、すべての治療費が医療費控除の対象となるわけではないので注意が必要です。

では、どのような費用が医療費控除の対象となるのでしょうか?

医療費控除の対象となるもの

まず、医療費控除の対象となる条件として、以下の2つをクリアしておく必要があります。

  • 本人、または生計をともにする配偶者や親族のために支払った医療費であること

  • 1月1日〜12月31日の間に支払った医療費であること

1月1日〜12月31日の間で、納税者が本人か配偶者、親族のために支払った医療費が控除の対象です。

さらに、医療費控除の対象となる医療費も定められています。代表的なものは以下です。

  • 医師または歯科医師による診療もしくは治療費

  • 治療または療養に必要になった医薬品の購入費用

  • 病院、診療所、介護老人施設、指定介護老人福祉施設等に入るための人的サポート費用

  • あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、等による施術費用

  • 保健師、看護師、准看護師等による療養中の世話の対価

  • 助産師による分娩の介助費用

医療費は、私たちが受けている診断や治療から発生した費用が控除対象です。

また、治療費だけでなく、交通費(電車賃・タクシー代金)も控除対象となるので、覚えておきましょう。

還付金はどれくらい戻ってくる?

続いて、実際に医療費控除を受けるとなると、いくら戻ってくるのか見ていきましょう。

還付金の計算をする前に、まずは医療費控除額を計算する必要があります。

医療費控除額とは、

家庭内で1年間に支払った医療費から、保険金の額を引いて、さらに10万円を引いた金額

を指します。

保険金には、「生命保険・損害保険の支払い保険金」や「医療費の補てん目的でもらう損害賠償金」等が挙げられます。

以下の式で、医療費控除額を計算してみましょう。

  • 医療費控除
    =1年間の医療費の支出 - 保険金 - 10万円

この医療費控除額を所得税率でかけたものが、還付金として戻ってきます。

例を出してみると、以下の場合は還付金は1万円です。

  • ①医療費控除額を計算
    医療費「30万円」 - 保険金「10万円」 - 10万円 = 医療費控除額「10万円

  • ②還付金を計算
    医療費控除額「10万円」 × 所得税率「10%」 = 還付金「1万円

所得金額が195万円以下は「5%」、195万円〜330万円以上は「10%」と、所得金額によって所得税率も変化していきます。

ここまで、医療費控除の概要や控除の対象、還付金等について解説してきました。

では医療費控除には、薄毛・AGA治療は適用されるのでしょうか?

結論を言うと、薄毛・AGA治療に医療費控除は、基本的に適用されません。

理由として、以下の3点が挙げられます。

  • ①薄毛・AGA治療は病気の治療ではないから
  • ②薄毛・AGA治療は美容目的であるから
  • ③薄毛・AGA治療は自由診療だから

3つを順番に詳しく見ていきましょう。

①薄毛・AGA治療は病気の治療ではないから

最大の理由は、薄毛・AGA治療は命に関わる病気の治療ではないからです。

医療費控除には基準があり、適用されるかどうかを、命に危険性があるかどうか で判断されます。

薄毛・AGA治療は薄毛の進行を診断する治療で、特に命に関わるわけではありません。

ですので、病気ではないと判断され医療費控除が受けられないのです。

また、薄毛・AGA治療に必要な薬代や検査代も医療費控除の対象外です。

②薄毛・AGA治療は美容目的であるから

薄毛・AGA治療は病気の治療ではなく、美容目的と判断されます。

まぶたを二重にしたり、女性の場合、胸を大きくするといった美容整形と同等に扱われるのです。

美容目的だと判断されている以上、『命に危険性はない』と言えるので、医療費控除が適用されないというわけです。

③薄毛・AGA治療は自由診療だから

薄毛・AGA治療は自由診療ですので、医療費控除が受けられないという理由もあります。

自由治療とは、保険が適応されない治療のこと。

自由治療の場合、それぞれの医療機関が自由に値段設定が可能になるため、保険料は自己負担となるのです。

基本的に保険が適応される治療は、疾患に応じた治療法内で制限されています。

自由治療は、その制限から外れてしまう(時間を充分にかけて診療できる)ため、保険が適応された診療とはならないのです。

これまで命の危険性に関わる症状のみが、医療費控除の対象となるとお伝えしました。

しかし、「薄毛・AGA治療は基本的に適用されません」と、先述しているように医療費控除が適用される例外のケースがあります。

それは、他の病気が原因で薄毛になってしまった場合です。その場合は医療費控除が適用される可能性があります。

ただし、医療費控除の対象となるかは税務署の判断に委ねられます。他の病気の影響による薄毛・AGA治療薬の処方では、医療費控除の対象となったという方もいるようです。

もしかしたら当てはまるかも…という方は、税務署に問い合わせてみることをおすすめします。

「もしかしたら私の場合、医療費控除を受けられるかも…」

そんな方のために、続いては手続きに必要なものについてご説明します。

医療費控除の申請は、管轄の税務署にて行うことができます。

申請する際に必要なものは、以下の4点です。

  • ①確定申告の申請用紙

  • ②領収書

  • ③源泉徴収票

  • ④口座情報

4つを詳しく見ていきましょう。

①確定申告の申請用紙

税務署に申請するために、確定申告の申請用紙が必要です。

申請用紙を受け取る方法は、以下の2つ。

  • 税務署に直接取りに行く

  • 国税庁のホームページからダウンロードして印刷する

税務署に直接取りに行くのが面倒な方は、ホームページからダウンロードして印刷するのがオススメです。

ダウンロードはこちらから

印刷は、通常のA4コピー用紙、白黒印刷で構いません。

②領収書

病院から発行される診療費用が書かれた領収書が必要です。必ず原本にしてください。

もし手元に原本を残しておきたい場合は、以下の3つの方法がありますので、参考にしてくださいね。

  • 税務署に直接申告する場合は、その場で確認してもらうように頼み、原本を返却してもらう

  • 郵送をする場合は返却してほしい旨を書面を同封して伝える

  • e-TAXで申告する場合は添付は不要(5年間原本を保管するようになる)

③源泉徴収票

給与所得者の場合、勤めている会社からもらう源泉徴収票が必要となります。

また原本を提出しなければならず、返却もされないため、コピーを用意しておくと良いですよ。

④口座情報

還付金を受け取るための口座情報も必要です。

きちんと受け取れる銀行口座を用意しておいてくださいね。

薄毛・AGA治療の医療費控除について解説していきました。

残念ながら、薄毛・AGA治療の場合は医療費控除は基本的に受けられません。

しかし、他の病気が原因となる薄毛・AGA症状の場合は、医療費控除の対象となる可能性があります。

もし医療費控除の対象となる場合、忘れずに申告を行うようにしてくださいね!