目次

  1. AGAは側頭部には起こらない!?
  2. 【結論】側頭部はAGAになりにくい!その理由とは?
  3. 【要チェック】側頭部の薄毛はAGA以外の原因を疑おう
  4. AGAが起こりにくい側頭部が薄毛かもと思ったら、早めの対処を

最近では、専門のクリニックのCMをよくテレビで目にするようにもなったAGA。

正式には「男性型脱毛症」(だんせいがただつもうしょう)と呼ばれる薄毛のことですが、側頭部には起こらないというのです。

しかし、これは本当なのでしょうか?もし本当なのであれば、なぜ側頭部には起こらないのでしょうか?

本記事ではこの疑問を解決するため、AGAによる薄毛の特徴や、側頭部が薄毛になった時に考えられる原因を調査しました。

側頭部が薄いのでは?と感じている人や、側頭部のAGAが心配な人は、ぜひ最後までご覧ください。

結論からお伝えすると、AGAによる薄毛は側頭部には起こりにくいといえます。

AGAの進行パターンを示すハミルトン・ノーウッド分類という分類法でも、側頭部が薄毛になっているという状態は見受けられません。

ハミルトン・ノーウッド分類法による薄毛のパターン
ハミルトン・ノーウッド分類法による薄毛のパターン

側頭部にAGAが起こらない理由は、AGAによって薄毛が起こるメカニズムが関係しています。

AGAによる薄毛は、DHT(ジヒドロテストステロン)という、強力な男性ホルモンが髪の成長を妨げることで起こります。

DHTを作り出す材料となるものは2つ。

「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンと「5α-リダクターゼ」と呼ばれる体内に存在する還元酵素です。

ここで、側頭部にAGAが起こらない理由として注目したいのが、5α-リダクターゼです。

5α-リダクターゼには1型と2型の2種類があり、それぞれ以下のような違いがあります。

  • 1型5α-リダクターゼ
    ・全身の側頭部と後頭部に存在する ・皮膚の内部にある皮脂腺に多く存在する

  • 2型5α-リダクターゼ
    ・前立腺と前頭部から頭頂部に存在する
    毛乳頭に存在する
    ・より強力なDHTを生成すると言われている

1型に比べ2型は、薄毛を進行させる力が強いDHTを作り出すと考えられています。

また2型は毛乳頭という、髪の発育の司令塔とされる箇所に存在するため、ここでDHTができてしまうことで、髪の発育が妨げられやすくなってしまうのです。

これらの薄毛のメカニズムによって、頭頂部や前頭部に比べて、側頭部はAGAになりにくいと言えるのです。

AGAのメカニズムから、側頭部にAGAが起こりにくいことがおわかりいただけましたよね。

側頭部が薄毛になった場合、考えられる原因は大きく分けて5つです。

  • 円形脱毛症
  • 皮膚疾患に伴う脱毛症
  • 牽引(けんいん)性脱毛症
  • 甲状腺機能低下症による脱毛症
  • その他生活習慣による薄毛

それぞれ、どのようなメカニズムで薄毛になるのか、具体的にどんな症状があるのか、みていきましょう。

円形脱毛症

一般的には10円ハゲとも言われる円形脱毛症

自己免疫疾患やアトピーとの関連などにより、急激に一部の髪の毛が脱毛してしまう脱毛症です。

特徴的なのは、徐々にではなく急激に髪が抜け落ちる点。

脱毛は一箇所のみの場合や、複数箇所起こる場合、頭部全体に及ぶ場合など、症状はさまざまです。

一気に髪が抜けてきた気がする、一部だけ髪がない、という場合は円形脱毛症の可能性があるので、早めに皮膚科に相談しましょう。

皮膚疾患に伴う脱毛症

頭皮の異常を伴う側頭部の抜け毛・薄毛は、皮膚疾患による脱毛症の可能性が考えられます。

頭皮がかゆい、大量のフケが出る、かさぶたのようなものができているなどの症状は、頭皮が炎症を起こしているために起こるもの。

頭皮の皮脂が多すぎることで起こる脂漏性(しろうせい)皮膚炎や、乾燥のしすぎによる乾燥性皮膚炎、またかぶれによる接触性皮膚炎などが考えられます。

皮膚の炎症によって抜け毛が起きているということは、炎症が重度になっているといえます。

自力で治すのは難しいので、皮膚科に行って炎症の原因を調べ、治療してもらいましょう。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、髪の毛が引っ張られ続けることで起こる脱毛症のこと。

いつも髪の毛を結んでいる、強く引っ張られる状態にあるという場合は、牽引性脱毛症を疑いましょう。

髪の毛が長期的に引っ張られた状態が続くことで、毛根に負担がかかります。

また、同じ髪型を長期的に続けていることで、頭皮の血行が悪くなり、髪に必要な栄養が行き届かなくなることも。

髪や頭皮への負担を減らすためにも、髪型を頻繁に変える、結ぶ時間を極力少なくするなどの工夫をしましょう。

早めの対策や治療をしたい場合は、薄毛治療を行うクリニックの受診がおすすめです。

甲状腺機能低下による脱毛症

側頭部が薄毛になる原因として、甲状腺機能の低下も考えられます。

甲状腺機能が低下すると、髪の毛の成長を促す甲状腺ホルモンが不足し、脱毛したり、丈夫な髪が育たないことによる薄毛が起こるのです。

脱毛の他にも、眠気、記憶障害、抑うつ、無気力、皮膚の乾燥やむくみ、便秘など多くの症状があります。

甲状腺機能低下は、先天的なものや産後の一過性のものなど、さまざま。

甲状腺に異常があるかも?と感じた場合は放置せず、耳鼻科、内分泌内科、一般内科を受診しましょう。

その他生活習慣による薄毛

薄毛の原因は、AGAやその他の疾患だけではありません。

日々の生活習慣により、髪が十分に成長できない環境になっていることも考えられるのです。

髪の毛は体と同じように、日々摂取する栄養によって作られているものです。

また、体が健康でなければ、強く太い丈夫な髪は育ちません。

食事や飲酒、睡眠といった生活習慣が乱れている、過度のダイエットをしているなど、心当たりがある場合はまず、体の健康を第一に習慣の見直しを行いましょう。

薄毛の対策を早めにしたい場合は、薄毛治療を行っているクリニックを受診するのもおすすめです。

AGAは、前頭部や頭頂部に薄毛が起こることが特徴。側頭部には起こりにくいとされています。

もし、側頭部に抜け毛が多く、薄毛かもしれないと感じた場合は、AGA以外の原因が考えられます。

円形脱毛症や皮膚疾患、甲状腺機能の低下など、放って置いても治りにくい原因である可能性も。

側頭部が薄毛かもと思ったら、まずは皮膚科や薄毛治療を行なっているクリニック、甲状腺機能の低下の可能性がある場合は耳鼻科などを受診しましょう。

原因がわからない場合も、皮膚科や薄毛治療を行うクリニックの受診がおすすめです。

薄毛は早めに原因を突き止め、対策することで進行を抑えられる場合が多いものですからね。