目次

  1. 増毛と植毛(自毛植毛)の違い
  2. 《増毛or植毛》体への負担は?
  3. 《増毛or植毛》即効性があるのは?
  4. 《増毛or植毛》メンテナンスは必要?
  5. 《増毛or植毛》費用がかかるのは?
  6. 《増毛》と《植毛》の違いまとめ

※はじめに

植毛には「自毛(じもう)植毛」と「人工毛植毛」の2種類があります。

しかし現在では「植毛」と言えば「自毛植毛」を指す場合が多く、人工毛植毛はごく限られたクリニックでしか実施されていません。

そうした事情を踏まえ、この記事では「植毛=自毛植毛」として述べていきます。

人工毛植毛についてはこちらの記事にまとめています。

しばしば混同される《増毛》《植毛》

一体どう違うのでしょうか?

それぞれを一言で定義すると、次のようになります。

  • 増毛:
    自分以外の毛を使い、見かけ上、髪を"増やす"

  • 植毛:
    自分の毛を、余っている所から足りない所へ"移植する"

以下、より詳しくご説明しましょう。

増毛

増毛すると、髪の「見た目」がボリュームアップします。

《増毛》は「人毛や人工毛をつけて、髪をボリュームアップする方法」です。

上の図のように、自分の髪1本1本に増毛する毛を結びつける「結毛(けつもう)式」がスタンダード。

他にも、あらかじめ毛をセットしたシートを貼る「接着式」、糸で土台を作ってそこに毛を編み込む「編み込み式」があります。

増毛の長所は、毛の質や量、色が選択できるので、自毛では不可能なヘアスタイルにもアレンジできること。

ただし、増えるのは「見た目」だけで、根本的な薄毛の解決にはなりません。あくまで薄毛を「隠す」ものです。

それぞれの増毛法については、以下の記事をご参照ください。

植毛

《植毛》は、「頭皮の一部から毛を採取し、別の一部に植え込む外科手術」のこと。

薄毛になりにくい後頭部や側頭部から自分の毛を毛包(もうほう)ごと採取し、前頭部や頭頂部の薄毛部分に移植します。

毛包とは、毛根(毛の根元)を包む組織のこと。髪の毛を「毛包ごと」移し替えるのが、植毛です。

いわば髪の毛の引っ越しです。

移植後、無事に毛包が生着(手術で移植されたものが、本来の機能を果たす)すれば、不毛地帯からも再び毛が生えてくるようになります。

ここで生えてくるのは、紛れもなく自分の毛

植毛は抜本的な薄毛対策であり、薄毛治療の「最後の砦」とも呼ばれます。

《増毛》と《植毛》の違い、おおよそご理解いただけたでしょうか。

ここからは、薄毛に悩める方が「現実問題、自分は《増毛》と《植毛》のどちらを受ければいいのか?」を考える一助となるよう、さまざまな角度から両者を比較してみます。

比較のポイントは、「体への負担」「即効性」「メンテナンスの必要性」「費用」の4つです。

体への負担に関しては、増毛に軍配が上がりそうです。

《増毛》には、体への負担がほとんどありません。

髪に毛を結び付けたり、シートを貼ったりするだけなので、美容室で散髪をする感覚で行えます。

一方の《植毛》は、身体の一部を切ったり、穴を開けたり、植え込んだりする外科手術

麻酔をかけるため、術中に痛みは感じにくいですが、術後に後頭部などに手術痕が残ります

傷口が開いたり、雑菌が入ったりしないよう、術後1週間程度の静養をすることが原則(※ただし、手術そのものは日帰り)。

そうしたことから、《植毛》は、お盆などの連休を使って施術を受けられる方も多いようです。

やはり体への負担を気にされる方には、《増毛》が適していると言えるでしょう。

即効性に関しても、増毛に軍配が上がりそうです。

《増毛》は、わずか数時間で何千本も髪を増やすことが可能です。

その日にその場で自分のイメージに近い髪型になれます。

対する《植毛》は、手術自体は一日で済んでも、移植した髪が伸びてくるまでに時間がかかります

実は、植毛する際、長い毛のままだと手術がしにくいので、短く毛を刈り込んだうえで採取・移植がなされるのです。

毛包が無事に生着したとしても、髪の成長を待たなければ、見た目の量は変わりません。

その間は「本当に生えてくるのだろうか?」との不安やストレスに苛まれる…という声も!

時間をかけてでも、本当の自分の髪を生やしたいという方は《植毛》、すぐに見た目を変えたい方は《増毛》です。

メンテナンスの必要性という点では、軍配は植毛に上がります

《増毛》は即効性があるものの、永続性がありません。

一度増やせばそれで終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要になります。

増毛の方式にもよりますが、普通、メンテナンスのために月に1度は増毛サロンに行くことになります。

増毛した毛が劣化した場合には交換も必要。そうした手間やランニングコストがかかります。

一方の《植毛》には、定期的なメンテナンスは必要ありません

はじめのうちは術後の経過を見てもらうため何度かクリニックに足を運ぶこともあるでしょうが、無事に生着さえすれば、もうそれは自分の毛。

「メンテナンス」というより、洗髪などの「ケア」をしていくことになります。

増毛は長期戦、植毛は短期決戦ということになります。

最後に費用について。

これは、増毛の方が安いとも、植毛の方が安いとも、一概には言えません。

《植毛》は、初期費用は高くつくものの、その後のメンテナンスが不要です。
《増毛》は、初期費用は比較的高くないものの、後々までメンテナンスが必要です。

具体的な相場はどれくらいでしょうか。

《植毛》は、たとえば生え際や前頭部などに2500本ほど植毛する場合、費用は最低でも50万円

傷跡が残りにくい施術法だと200万円以上になります。

《増毛》の場合、同じ2500本でも15~20万円程度

ただし、メンテナンスをするたびに1万円前後がかかります。

どちらが高いとも断言しにくいのですが、どちらも高いとは言えるでしょう。

ちなみに、植毛も増毛も保険適用外のため、全額自己負担となります。

以上、さまざまな切り口から、増毛と植毛を比較してみました。

表で振り返ってみましょう。

増毛 植毛
薄毛を…  隠す  根本解決
体への負担  なし  あり
毛は…  自分以外の毛  自分の毛
即効性  あり  なし
メンテナンス  必要  不要

それぞれの特長を押さえ、適切な方法をお選びいただけると幸いです。

植毛と増毛、あなたならどっち?

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