目次

  1. 【注意】長引く頭皮のかさぶた、病気のサインかも
  2. 【頭皮かさぶたの原因①】脂漏性皮膚炎
  3. 【頭皮かさぶたの原因②】頭部白癬(とうぶはくせん)
  4. 【頭皮かさぶたの原因③】皮脂欠乏性湿疹
  5. 【頭皮かさぶたの原因④】接触性皮膚炎
  6. どの症状でも共通する頭皮かさぶた対策
  7. 頭皮のかさぶた、他の重大な原因がある場合も!
  8. 原因を知り、健やかな頭皮を保ちましょう!

「頭をぶつけたわけでもないのに、頭にかさぶたができて、なかなか治らない…!」

髪の毛周辺は、人目につきやすい場所です。血や膿が出てしまうこともあり、なかなか治らなかったりすると、

『かさぶたの場所、ハゲないか心配…』
『人からどう見られているのかな?』

なんて気になってしまいますよね。

SNSでも、頭皮のかさぶたについて心配する声がたくさんあがっています。

頭皮にかさぶたができると、血が出たり、かゆみやフケが出たりと、わずらわしいものです。

早く治したいのに、治らない…心配になる気持ち、本当によくわかります。

しかも、たかがかさぶた、と侮るなかれ。
長引く頭皮のかさぶた、出血やかゆみのあるかさぶたは、下記のような頭皮の病気のサインだったりすることも…!

  • 脂漏性皮膚炎

  • 頭部白癬 (別名 しらくも、頭の水虫)

  • 皮脂欠乏性湿疹 (別名 乾皮症、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性皮膚炎、乾燥性湿疹、皮脂減少性湿疹など) 

  • 接触皮膚炎 (別名 かぶれ)

単純な打撲や引っかき傷による頭皮のかさぶたは、そんなに心配することはありません。
しかし、かさぶたになる心当たりがなかったり、出血やかゆみのあるかさぶたが、長く治らないといった場合、病気の可能性が考えられます。

「頭のかさぶたが長く治らなくて心配」
「頭皮がしみたり、かゆくなったりして辛い」
「膿や血が出ていて、人目も気になるし、早く直したい...」

こんなお悩みがあるあなた。 ヘアラボ編集部が、かさぶたの原因を探り、早くかさぶたを治す方法をおしらせします。

さっそく、次から調べていきましょう!

脂漏性皮膚炎は、頭皮にかさぶたができてしまう病気の一つで、マラセチアという真菌(=カビ)によって起こる、皮膚炎です。

重症になると髪の毛が抜けてしまう原因にもなる、ちょっと怖い病気です。

それでは、

  • 脂漏性皮膚炎をかさぶたから判別する方法
  • 脂漏性皮膚炎の原因と対策

を解説していきます!

出血、膿の有無、かゆみの有無での大まかな判別

脂漏性皮膚炎でできるかさぶたは、

『血が出ていない白〜黄色っぽい色のかさぶた』『血が固まったかさぶた』が、赤くなった皮膚の上にできます。
ひどくなると、かさぶたから、膿や、ジュクジュクした汁が出る場合も。
基本的にかゆみはあまりありません。しかし、悪化するとかゆみが強くなる場合もあります。

見分けるポイントは、

  • かさぶたができる部分の皮膚が、炎症を起こして赤くなっている
  • ブツブツ、でこぼこした発疹ができている
  • 頭皮や顔が脂っぽい感じがして、べたつく
  • ペタッとした湿ったフケが出やすい
  • 胸や背中に、ポツポツした赤い小さな発疹が同時に出る場合もある

といった特徴です。

あなたはあてはまったでしょうか?
ドキッとした方は、原因と正しく理解し、適切な対策を行いましょうね。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因は、「皮脂の分泌が多すぎること」と、「マラセチアという真菌の増えすぎ」です。

菌の増えすぎが原因なんて、ちょっと気持ち悪いかもしれませんが、もともとマラセチアは誰の皮膚にでもいる、皮膚常在菌と呼ばれる種類の真菌で、珍しいものではありません。

マラセチアの食料は、人間の皮脂です。
人がたくさん皮脂を分泌すると、マラセチアは多量の皮脂を食べ、異常増殖して、人の皮膚を刺激する物質を作ってしまいます。

その結果、刺激物質によって、かさぶたを伴う『脂漏性皮膚炎』が引き起こされるのです。

脂漏性皮膚炎を治すには

脂漏性皮膚炎によるかさぶたを治したい場合、

  • 皮脂の分泌を抑えること
  • 抗真菌剤などでマラセチアを殺菌すること

の2つが大切になります。

まず、皮脂が多くなるのは、睡眠不足や、ビタミンBの不足、油の多い食生活などが原因。 よく睡眠をとり、サプリメントなどでビタミンBを補い、油っぽい食生活を改めることも必要でしょう。

次に、マラセチアの殺菌ですが、例えば、皮膚科に行って、マラセチアに効果のある抗真菌剤を処方してもらうというのが1つの手です。 内服薬や、外用薬がありますので、お医者様とどんな薬を使うのか、よく相談してみましょう。

頭部白癬(とうぶはくせん)も、頭にかさぶたができてしまう病気の一つ。

頭部白癬と書くと難しく感じますが、つまりは頭皮の水虫です。俗称として「しらくも」なんて呼ばれ方をすることもあります。

頭部白癬は、放っておくと徐々に広がり、広範囲な抜け毛の原因になったりもするので、早めに解決しましょうね。

それでは、

  • 頭部白癬をかさぶたから判別する方法
  • 頭部白癬の原因と対策

を解説していきます!

出血、膿の有無、かゆみの有無での大まかな判別

頭部白癬でできるかさぶたは、

『血が出ていない白〜黄色っぽい色のかさぶた』『血が固まったかさぶた』が皮膚の上にできます。

皮膚を触ってみると、カサカサしていることが多いのですが、ひどくなると、炎症を起こして湿気を帯び、かさぶたから、膿や、血、ジュクジュクした汁が出る場合も。
かゆみはない場合も、ある場合もあります。
人によっては、特に強いかゆみを感じることもあります。

見分けるポイントは、

  • かさぶた等がある感染部分の抜け毛、あるいは大量の脱毛がある
  • 頭皮に乾燥した落屑(細かく乾燥した皮膚が剥がれたもの)がある
  • かさぶたができたり脱毛したりといった病変部分と、そうでない部分の境界がはっきりしている
  • 輪っか状になった薄ピンク〜赤の紅斑ができる場合もある

といった特徴です。

あなたはあてはまっていますか...?
もしあてはまっているなら、原因と対策をしっかりと確認していきましょう。

頭部白癬の原因

頭部白癬の原因は、「白癬菌の頭皮感染」です。

白癬菌は、水虫を起こす菌と同じもの。白癬菌が足に感染すると水虫になり、頭皮に感染した場合は、頭部白癬になるわけです。

白癬菌には、感染した人の患部に触れていたものを共用することで感染しやすくなります。
そのため、家族内に水虫などの白癬菌に感染している人がいると、感染の確率は高くなります。
また、犬や猫も白癬菌に感染するため、白癬菌に感染したペットから、頭部白癬に感染する場合もあります。

最近は、「新型水虫」「マット菌」などと呼ばれる特に感染力の強い白癬菌が海外から入ってきており、柔道や格闘技の選手の間で、皮膚接触による感染が集団発生しているようです。

白癬菌は、真菌(=カビ)です。 そのため、同じく真菌のマラセチアが原因で起こる脂漏性湿疹と同じで、抗真菌剤を使えば、早くよくなる可能性があります。

頭部白癬を治すには

頭部白癬によるかさぶたを治したい場合、

  • 皮膚科で塗り薬、飲み薬を処方してもらうこと

がもっとも重要になります。

頭部白癬は、皮膚科以外で治すことができません。
早期発見、早期治療が大事です。

治療が遅れると、水虫菌が頭皮に広がり、治すのが難しくなるだけでなく、大量の抜け毛、ハゲの原因にもなりえます。
取り返しのつかないことになる前に、とにかく一刻も早く皮膚科へ行くことをおすすめします。

頭部白癬にステロイドはNG

なお、注意しなければいけないのは、頭部白癬の場合、ステロイドの塗り薬を使用すると、状態が大幅に悪化することです。

個人判断でのステロイドの使用は厳禁ですので、必ず覚えておいてくださいね。

皮脂欠乏性湿疹も、頭皮にかさぶたができてしまう病気の一つ。

この病気はいろいろな別名があり、乾皮症、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性皮膚炎、乾燥性湿疹、皮脂減少性湿疹などとも呼ばれるものです。

大きな特徴としては、かゆみが強いということ。

頭皮に刺激を与えないシャンプーを選び、保湿に気を遣うことで軽快していくことが多いようです。

それでは、

  • 皮脂欠乏性湿疹をかさぶたから判別する方法
  • 皮脂欠乏性湿疹の原因と対策

を解説していきます!

出血、膿の有無、かゆみの有無での大まかな判別

皮脂欠乏性湿疹でできるかさぶたは、

『血が出ていない白くてカサカサした、フケ状のかさぶた』

が基本です。

初期では皮膚はひび割れたり、がさついたりしているだけですが、悪化すると、かさぶたから、血が出たり、ジュクジュクした汁が出る場合も。
そうなると、『血が固まったかさぶた』ができることもあります。
かゆみが強いため、かきむしることで、悪化しやすい病気でもあります。

見分けるポイントは、

  • 強いかゆみがある
  • かさぶたができている部分がひび割れている
  • 頭皮に乾燥した落屑(細かく乾燥した皮膚が剥がれたもの)がある
  • 秋〜冬に特に悪化する

といった特徴です。 頭部白癬とも似た症状ですので、違いをよく比べてみてください。

皮脂欠乏性湿疹の原因

皮脂欠乏性湿疹の原因は、「頭皮のバリア機能の低下」です。

何らかの要因で、頭皮を守る皮脂が少なくなり、頭皮のバリア機能が低下します。

頭皮のバリア機能が落ちることで、外部からの刺激に負けてしまい、ひび割れやかさぶたが頭皮にできてしまうのです。

そのため、皮脂欠乏性湿疹によるかさぶたを治していくには、皮脂を落としすぎないようにし、保湿に努めることが重要です。

皮脂欠乏性湿疹を治すには

皮脂欠乏性湿疹によるかさぶたを治したい場合、

『皮脂を落としすぎないようにすること』
『保湿に努めること』

の2つが大切になります。

皮脂を落としすぎないようにするには、

  • 洗浄力がマイルドなシャンプーを使う
  • 40度を超えないぬるま湯で頭を洗う(熱い湯は頭皮を皮脂を落としすぎてしまうため)

などを心がけましょう。

頭皮を保湿するには、

  • 加湿器などを使い、部屋の湿度を50~60%ぐらいに保つ
  • 患部を保湿性のある美容液で保湿する

などを心がけましょう。

保湿性のある美容液なら、市販で500円程度で販売しているので、買いやすいですよね。

なお、患部の状態が非常に悪い場合は、皮膚科でのステロイド治療も検討してみてください。

接触性皮膚炎もまた、頭皮にかさぶたを作ってしまう皮膚炎の一種です。

接触性皮膚炎、一般的にいう、『かぶれ』のことです。
かぶれが起きているわけですから、血が出たり、ジュクジュクしたりと、激しい症状を伴うことも多々あります。

接触性皮膚炎は、シャンプーやヘアケア剤など、特定の物質が頭皮に触れることで起こります。症状としては、強いかゆみや出血が引き起こされ、そのため、かさぶたができてしまうのです。

それでは、

  • 接触性皮膚炎をかさぶたから判別する方法
  • 接触性皮膚炎の原因と対策

を解説していきます!

出血、膿の有無、かゆみの有無での大まかな判別

接触性皮膚炎、いわゆる『かぶれ』でできるかさぶたは、

『血が固まったかさぶた』『水疱が破れて固まった白いかさぶた』あるいはその両方が基本です。

非常にかゆみが強いことが多く、かきむしってしまった場合には、血が固まったかさぶたが多くなります。

強いかゆみと同時に、赤み程度の発疹〜ひどい腫れのある大きな水疱まで、さまざまな発疹があらわれることが多く、発疹が出る場合は、通常、小さな水ぶくれを含みます。
また、皮膚も赤くなっていることが多いですね。

見分けるポイントは、

  • 強いかゆみがある
  • 患部に水ぶくれがある

といった特徴です。

水ぶくれはごく小さいものから大きいものまで人によって異なるようです。よくみて判断してみてください。
あなたはあてはまっていますでしょうか?

接触性皮膚炎の原因

接触性皮膚炎の原因は、「頭皮の皮膚損傷あるいはアレルギー」です。

シャンプーやヘアケア剤、帽子に使われたウール、髪を染める溶剤など、特定の刺激物質が頭皮に触れることによって、頭皮が傷つき、発疹やかさぶたができてしまうのです。

そのため、接触性皮膚炎によるかさぶたを治していくには、皮膚炎を起こした原因物を取り除くことが重要です。

接触性皮膚炎を治すには

接触性皮膚炎によるかさぶたを治したい場合、

『皮膚損傷、あるいはアレルギーを起こした原因物質を取り除くこと』

が非常に重要になります。

接触性皮膚炎の原因になる物質は、

  • シャンプー、リンス、コンディショナー
  • 帽子に使われているウールなどの繊維や金属
  • 香水
  • ヘアスプレー、ワックス
  • ヘアカラーリング剤、パーマ剤

など、多岐に渡ります。

接触性皮膚炎は、特定の原因に触れた後に起こります。
自分の原因が何なのか見当をつけ、それが頭皮に触れないようにすることが重要です。

加えて、接触性皮膚炎をおこしている頭皮は、刺激に弱くなっています。
髪の毛を洗う場合、刺激を与えないように水だけで洗うなどの対処を行った方が良いかもしれません。

大手製薬会社のMSD社が提供する『MSDマニュアル家庭版』には、接触性皮膚炎について、

皮膚炎が起きている範囲が狭ければ、冷たい水か酢酸アルミニウム(ブロー液)に浸したガーゼや薄い布を1日に数回、1回1時間ほど貼っておくと症状を鎮めることができます。範囲が広い場合、冷たい水での入浴を短時間行うと症状が軽減されます。

MSDマニュアル家庭版 接触皮膚炎

と記載されています。

冷たい水に浸したガーゼを一時間患部に当てておく、あるいは、冷たい水での入浴するなどの方法も試してみて良いでしょう。

なお、あまり強い痛みやかゆみを感じたら、皮膚科に行くことをおすすめします。
ご無理なさらずに詳しい医師に頼って、治療を行ってくださいね。

頭皮にかさぶたができた原因がどれであっても、

  • 十分な睡眠をとる
  • バランスのとれた食生活をする
  • お風呂上りにはドライヤーで髪を乾かす

などは、共通してかさぶたの治癒に良い影響が。

十分な睡眠とバランスのとれた食生活で、体のストレスを減らすことは、かさぶたが治る力を高めてくれますし、ドライヤーで髪をしっかり乾かすことは、かさぶたができた頭皮で}雑菌繁殖が起きるのを防止してくれますよ*。

ここまで、4つの主な頭皮かさぶたの原因について解説しました。

これ以外にも、もともとアトピー性皮膚炎を患っていた人は、頭皮にアトピー性皮膚炎の炎症が起きてかさぶたができてしまう場合があります。

アトピー性皮膚炎になったことがある人で、頭皮にかさぶたができてしまった…という人は、皮膚科でできたかさぶたがアトピーによるものかどうか確認をしてみると、かさぶたの問題が早く解決する可能性があるでしょう。

他にも、

  • たえがたいほどのかゆみがある
  • かさぶたがずっと治らない
  • 黒ずみがある
  • かさぶたが広範囲に広がっている
  • 激しい痛みがある
  • かさぶたが膿んで熱が出ている

などの場合、乾癬、全身性エリトマトーデスといった自己免疫疾患や、基底細胞癌、膿痂疹性湿疹(伝染性膿痂疹、いわゆる「とびひ」です)などの、重大な病気の可能性もあります。

症状が気になる場合、安易に自己判断で対処するより、一度皮膚科を受診することをおすすめします。

いかがでしたか?

ちょっと耳慣れないむずかしい話ばかりで、疲れてしまったかもしれませんね。

しかし、正しいかさぶたの原因がわかれば、適切な治し方が理解できて、結果的に早くかさぶたを治すことができますよね。

あなたの頭皮のかさぶたがどのタイプか、じっくり記事を読んで、見当をつけてみてください。

その上で、面倒がらずに皮膚科も受診しましょう。

あなたのかさぶたが、早くよくなりますように。