目次

  1. 妊娠中や産後の白髪染めはOK?NG?
  2. 妊娠中や産後の白髪染め、赤ちゃんに影響は?
  3. 【結論】妊娠中や産後の白髪染め、赤ちゃんに影響は?
  4. 妊娠中や産後の白髪染め、ママへの肌への影響は?
  5. 【結論】妊娠中や産後の白髪染め、肌への影響は?
  6. 一番注意する時期は、妊娠中でした

妊娠、出産は、女性にとっては大仕事!

妊婦さんは、赤ちゃんを授かって嬉しい半面、出産それ自体も大変ですし、病院へ行ったり、さまざまな準備をしたり、すごく忙しい。

髪のケアをしている暇もなく、気がついたら、白髪染めをする時間もなくて、白髪混じりの自分の髪の毛にびっくり!なんて事態になってしまうこともあるかもしれません。

「白髪を染めなきゃ...!」

と思う反面、いろんな疑問が浮かぶのも事実。

実際の妊娠中や産後のお母さんから聞こえてくるのは、

「妊娠中や産後の白髪染め、赤ちゃんに悪影響じゃない?」
「しかも、ママの頭皮や肌に悪影響なんじゃない?」

なんて言葉。

でも、ちょっと待ってください。その話は本当でしょうか?

今回ヘアラボでは、妊娠中や産後に白髪染めをしたいお母さんに向けて、白髪染めが赤ちゃんに影響するのか、お母さんの肌に影響があるのか、その真偽を調査してまいりました。

妊娠中に白髪染めをすると、『薬剤が赤ちゃんに悪影響』なんていう人もいるかもしれません。

実際のところ、どうなんでしょう?

白髪染めの薬剤で、人体に影響があるということで問題になるのは、主に

  • 「パラフェニレンジアミン」(p-フェニレンジアミンとも表記します)

という物質です。

このパラフェニレンジアミンは、一般的な1剤と2剤を使う白髪染め、つまり、混ぜ合わせて使うタイプの『酸化染毛剤』と呼ばれる白髪染めにはほとんど入っている科学物質です。

さて、パラフェニレンジアミンとは、どのような物質なのでしょう?

パラフェニレンジアミンとは?

『パラフェニレンジアミン』

耳慣れないこの物質の正体は、アレルギーの原因ともなる物質で、毒性も強く、致死量がたった10gの劇薬です。

このように書くと、なんだか怖くなってしまう人も多いかもしれませんね。

しかし、致死量10gは、経口摂取、つまり食べてしまったときの話です。
ヘアカラーを飲んだり食べたりする人はいないので、誤飲でもしない限り、それほど心配することではないと思います。

でも劇薬は劇薬です。仮に口に入れないにしても、皮膚についたら影響するのではないでしょうか?

公正・中立な第三者機関として、化学物質に関する試験・検査、評価、研究・開発等を行なっている、化学物質評価研究機構(CERI)の調査では、『パラフェニレンジアミン』について、このような調査結果が出ています。

発がん性試験では、経口、経皮投与ともに、本物質単独投与による腫瘍発生率の増加はみられて いない。

一般財団法人化学物質評価研究機構p-フェニレンジアミンのページ

なお、生殖・発生毒性試験で、胎児毒性及び 催奇形性を示す報告はない。

一般財団法人化学物質評価研究機構p-フェニレンジアミンのページ

つまり、分かりやすくいうと、『パラフェニレンジアミン』が、皮膚についてしまったとしても、現状でお腹の赤ちゃんに悪影響だったり、奇形が生じたりということは報告されていないということです。

また、発がん性についても、確認されていないという結果です。

国の機関である厚生労働省や消費者庁も、パラフェニレンジアミンについては、アレルギーについての注意喚起はしていますが、妊娠中の方の赤ちゃんへの影響については言及しておらず、こういった公の機関でも、「皮膚についたヘアカラーがお腹の赤ちゃんに影響する」という話は、現在確認されておりません。

日本国内のヘアカラーメーカーなどで構成され、ヘアカラーの自主基準などを定める「日本ヘアカラー工業会」においても、2017年5月現在、現状でヘアカラーが赤ちゃんに影響するという事実は確認していないと回答されています。

詳しいパラフェニレンジアミンアレルギーについてはこちら


白髪染めでアレルギーに!?原因となる成分と症状+対処方法まとめ

妊娠中

現状、妊婦さんにも赤ちゃんにも、体の中に影響があるというデータはありませんでした。

根拠のある話ではないようです。

産後

産後も、白髪染めの薬剤が体に吸収されるなどのデータはありません。

生活が落ち着いてきて、白髪を染めたいな、と思ったら染めても良いと思われます。

ここまでで、赤ちゃんへの影響はどうやらなさそうだ、ということがわかりました。

それでは、もう一つ言われている、

「妊娠中や出産後の毛染め、お母さんの頭皮や肌に悪影響なんじゃない?」

という話、こちらは本当なんでしょうか?

実は白髪染めの注意書きに書かれていました

日本ヘアカラー工業会が出している、染毛剤等に添付する文書に記載する使用上の注意事項自主基準では、

使用上の注意
1.次の方は使用しないでください。
〜中略〜
頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等)
〜中略〜
体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、月経 等の出血が止まりにくい等)

日本ヘアカラー工業会 染毛剤等に添付する文書に記載する使用上の注意事項自主基準

と記載されています。
ここに記載されている文章は、ホームカラーなどの説明書には必ず書いてある文章です。

つまり、白髪染めを含むヘアカラーは、妊娠中の妊婦さんは使用してはいけないと注意喚起されているのです。

また、生理中の体調不良の場合でも、白髪染めは使用してはいけないということになります。

産後については書かれていませんが、産後に体調や頭皮に調子が悪い場合、やはり使わない方が良さそうです。

この注意喚起は、「染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について」という下記厚生労働省の通知が元になっています。

(1) 次の者は使用を避ける旨
〜中略〜
頭皮又は皮膚が過敏な状態になっている者(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等)。

・染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について(◆平成19年12月26日薬食安発第1226001号)

国からの通知はもちろん、例えば、ヘアケア製品の有名メーカー、「ロレアル」でも、妊娠中のヘアカラーについて、下記のように回答しています。

Q  妊娠中にヘアカラーをしてもいいの?

A 妊婦の方は染めないでください。妊娠中は普段と違いホルモンバランスが変わっており、ヘアカラー1剤に含まれる成分に対してアレルギーを起こしやすいと言われているためです。産後もホルモンバランスが整うまではヘアカラーをしないほうがよいでしょう。

妊娠中にヘアカラーをしてもいいの? | ヘアカラーQ&A | ロレアル パリ

実は、妊娠中の妊婦さんや、生理中の女性の体は、黄体ホルモンの影響で、肌が過敏になっています。

『パラフェニレンジアミン』は、アレルギーを起こしやすい物質です。

妊娠中など、黄体ホルモンの影響で過敏になっている肌では、パラフェニレンジアミンの入った白髪染めによって、肌トラブルを起こす可能性もあります。
そのため、『妊婦さんや生理中の女性は白髪染めNG』と国やヘアカラーの専門団体が、ガイドラインで定めているのです。

産後については言及がありませんが、体調が悪い場合や、頭皮や髪の毛が弱っている、トラブルがあるという場合は、やはり白髪染めは控えた方が良さそうですね。

妊娠中

妊娠中の妊婦さんへの肌への影響はあります。
パラフェニレンジアミンを含む酸化染毛剤と呼ばれる白髪染めを使ってはいけない旨、国によって通知されています。
お肌がトラブルを起こしやすくなっているので避けた方がいいでしょう。

もしどうしても染めるなら、オハグロ式等と呼ばれる、 パラフェニレンジアミンが使われていないヘアカラーを使うことも検討しましょう。

酸化染毛剤以外の白髪染めで染めたいということを美容師さんに相談するか、この記事を見せて要望を伝えればOKです。

産後

妊娠中とは異なり、妊娠後である産後の方には特に影響はありません。
体調が悪くなければ、白髪染めを行なっても良いと思います。

ただし、肌が過敏気味、普通と違うと感じる場合、避けた方が良さそうです。
産後は体調が不安定になりがちですし、産後の抜け毛も気になる時期です。

ヘアラボとしては、できれば体調や抜け毛が落ち着いてからが良いのではないかと思います。

生理時

生理中も、ヘアカラーや白髪染めはNGです。
これ、意外と知られていないんですよね。

出産後に生理が再開した場合も、生理中はヘアカラー、白髪染めはやめておきましょう。

妊娠中、産後の白髪染めについての今回の記事は、参考になりましたか?

赤ちゃんへの影響は心配しすぎることはないのですが、特に妊娠中はお肌が敏感になってしまいます。
妊娠中の白髪染めで、頭皮やお肌にトラブルが起きないよう、気をつけてくださいね。

アレルギー物質、パラフェニレンジアミンが怖いな、と思われた方は、パラフェニレンジアミンを使わない白髪染めや、アレルギーを起こしにくいヘアマニキュアなどもあるので、そちらを使ってみるのもいいかもしれません。

正しい方法で、リスクのない白髪染めを行うようにしましょう。