目次

  1. 頭皮のかさぶたとフケが気になる…
  2. 頭皮にかさぶたとフケができるのはなぜ?
  3. 【かさぶたとフケの原因・対処法】① 脂漏性皮膚炎
  4. 【かさぶたとフケの原因・対処法】② 乾燥性湿疹
  5. 【かさぶたとフケの原因・対処法】③ 接触性皮膚炎
  6. 【かさぶたとフケの原因・対処法】④ 頭部白癬
  7. 頭皮のかさぶたとフケには早めの対処を!
頭皮のかさぶたとフケが気になる…
頭皮のかさぶたとフケが気になる…

「頭皮を傷をつけた心当たりもないのに頭皮にかさぶたが…それと同時にフケまで出ている…

特に心当たりなく、頭皮にかさぶたとフケがあったら「これって何かの病気!?」と心配になりますよね。

でも、「病気なのかどうか見分け方がわからない…」という方は少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、“頭皮のかさぶたとフケ”の原因・対処法、さらに原因を見分けるための特徴をご紹介していきます!


頭皮のかさぶたとフケは放っておくと大変なことになるかも…。
しっかりと原因を把握して、適した処置を行いましょう。

すでに症状が重い場合は、すぐに皮膚科を受診してください

頭皮にかさぶたとフケが出るのはなぜ?
頭皮にかさぶたとフケが出るのはなぜ?

頭皮の“かさぶたとフケ”は、なぜできてしまうのでしょうか?

頭皮にかさぶたとフケが同時にできてしまうのは、皮膚疾患(=病気)の可能性があります。

考えられる原因がこちら。

  • 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

  • 乾燥性湿疹(かんそうせいしっしん)
    別名:乾皮症、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、皮脂減少性湿疹 など

  • 接触性皮膚炎(せっしょくせい)
    別名:かぶれ

  • 頭部白癬(とうぶはくせん)
    別名:しらくも・頭の水虫

ではそれぞれが、どのようにかさぶたとフケに関わっているのかや対処法をご紹介していきます。
症状の特徴も解説するので、ご自身の症状と照らし合わせて確認してくださいね。

頭皮のかさぶたとフケの考えられる原因、1つ目は脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)です。

脂漏性皮膚炎の特徴がこちら。

  • 症状:皮脂の過剰分泌 / フケ / かさぶた / 赤み / かゆみ / 臭い

  • かさぶたの特徴:血が出ていない白〜黄色っぽいもの、血が固まったもの

  • フケの特徴:湿っている、かたまり状

頭皮は皮脂の過剰分泌により脂っぽいのが特徴です。
症状が悪化するとかさぶたから膿が出ることがあります。

では、この脂漏性皮膚炎の原因は何なのでしょうか?

【原因】脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎の主な原因は、皮脂の過剰分泌マラセチアの増殖です。

マラセチアは、皮膚常在菌としてもともと皮膚に存在しています。

このマラセチア菌は、人間の皮脂を食料にしており、皮脂が過剰分泌するとマラセチアは多量の皮脂を食べ異常増殖します。
マラセチアは皮脂を分解し、刺激性の脂肪酸に変化させるのですが、異常繁殖によりこの脂肪酸も増え、頭皮に炎症が起こるのです。

皮脂の過多の要因として考えられるのがこちら。

  • 脂性肌
  • 乾燥を補おうと過剰分泌する
  • シャンプーの洗浄力が足りない
  • 生活習慣の乱れ(食生活・過度の飲酒・過度なストレスなど)

皮脂の過剰分泌は脂ものばかり食べる偏った食事や飲酒、過度のストレスなど生活習慣の乱れや、シャンプーの仕方などによっても引き起こされる可能性があります。

では、脂漏性皮膚炎はどのように対処したら良いのでしょうか?

【対処法】脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎を対処するには以下の2つが大切です。

  • 皮脂の分泌を抑える
  • 抗真菌剤などでマラセチアを殺菌する

まず、皮脂の分泌を抑える対処法について。

皮脂の過剰分泌は体質の他に、睡眠不足やビタミンBの不足、油の多い食生活なども原因となります。

そのため、よく睡眠をとり、サプリメントなどでビタミンBを補い、油っぽい食生活を改めましょう

また皮脂が多くなっている原因がシャンプーの洗浄力や、肌の乾燥にある場合は、自分の肌にあったシャンプーを使うことも大切です。

次に、マラセチアを殺菌する対処法について。

マラセチアの殺菌は、皮膚科を受診してマラセチアに効果のある抗真菌剤を処方してもらうのがいいでしょう。

内服薬や外用薬がありますので、皮膚科の医師によく相談してみてくださいね。

頭皮のかさぶたとフケので考えられる原因、2つ目は乾燥性湿疹です。

この乾燥性湿疹は、先ほどご紹介した脂漏性皮膚炎と真逆で頭皮が乾燥することで起こる湿疹のこと。

乾燥性湿疹の特徴がこちら。

  • 症状:乾燥 / フケ / かさぶた / 湿疹 / かゆみ / 赤み

  • かさぶたの特徴:血が出ていない白色でカサカサしたフケのよう

  • フケの特徴:乾いている、細かくサラサラ、うろこ状

頭皮は皮脂の過少により乾燥していることが特徴で、かゆみが強いため掻きむしることで悪化しやすい傾向にあります。

では、この乾燥性湿疹の原因は何なのでしょうか?

【原因】乾燥性湿疹

乾燥性湿疹の原因は、乾燥による頭皮のバリア機能の低下

皮脂にはもともと頭皮を守るバリア機能があります。

それが、何らかの要因で皮脂が減少すると、バリア機能が低下し刺激に敏感になるため、炎症が起きやすくなります。

皮脂の減少の要因として考えられるのがこちら。

  • 乾燥肌
  • シャンプーの頻度が多い
  • シャンプーの洗浄力が強い
  • 生活習慣による乾燥(エアコンや日光に当たりすぎ・ドライヤーの当てすぎなど)

シャンプーによる皮脂の洗い流しすぎや、過度なストレスなどの生活習慣によって頭皮が乾燥することも考えられます。

では、乾燥性湿疹への対処はどうしたら良いのでしょうか?

【対処法】乾燥性湿疹

乾燥性湿疹を対処するには以下の3つが大切です。

  • 皮脂を落としすぎない
  • 保湿する(加湿する)
  • 市販薬・処方薬を使用する

まず、皮脂を落としすぎない対処法について。

洗浄力が優しいシャンプーを使用して、40度を超えないぬるま湯で頭を洗いましょう。

高温のお湯は皮脂を洗い流しすぎてしまうので注意が必要です。

また、シャンプー洗髪の頻度は1日1回を基本としてそれでも乾燥する場合は、2日に1回にするなど調整してみましょう。

次は、保湿(加湿)する対処法について。

空気の乾燥を防ぐために加湿器を使い、部屋の湿度を50~60%ぐらいに保ちましょう。

また、患部を保湿性のある美容液やクリームなどで保湿することも効果的と言えます。

最後に市販薬・処方薬を使用する対処法について。

ステロイドで炎症を抑えるというのが基本になりますが、ステロイドに抵抗のある方はワセリンで保湿するのもおすすめです。

ステロイドは市販でも販売されていますが、よりしっかりと治療したい場合は皮膚科で処方してもいましょう。

頭皮のかさぶたとフケの考えられる原因、3つ目は接触性皮膚炎です。

接触性皮膚炎とは、刺激性やアレルギー性物質などが皮膚に接触することで発症する皮膚炎のこと。

接触性皮膚炎の特徴がこちら。

  • 症状:かさぶた / かぶれ / フケ / 湿疹 / かゆみ / 赤み / 水疱

  • かさぶたの特徴:血が固まったもの、水疱が破れて固まった白いもの

  • フケの特徴:乾いている、細かくサラサラ、うろこ状

では、この接触性皮膚炎が頭皮に起こる場合、どういった原因が考えられるのでしょうか?

【原因】接触性湿疹

接触性皮膚炎の原因は、刺激性やアレルギー性物質などが肌に触れ反応すること。

よく聞く金属アレルギーなどもこの接触性皮膚炎です。

頭皮のかさぶたとフケは、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品に含まれる成分へのアレルギー反応パーマやカラーなどの強い薬剤による刺激などが考えられます。

シャンプーなどに含まれている特定の成分にアレルギーがある場合も少なくないので、特別なものでなくても注意が必要です。

さらに、パーマやカラーなどの薬剤は刺激が強いため、施術後に接触性皮膚炎になることがあります。

では、この接触性皮膚炎はどのように対処したら良いのでしょうか?

【対処法】接触性皮膚炎

接触性皮膚炎を対処するには以下の2つが大切です。

  • 原因物質を取り除く
  • 市販薬・処方薬を使用する

まずは、原因物質を取り除く対処法について。

頭皮の接触性皮膚炎の原因物質として考えられるのは、シャンプーなどのヘアケア剤や帽子に使われているウールなどの素材、香水、カラーやパーマの薬剤など。

これらに心当たりがある場合は、直ちに使用を中止しましょう。

また、皮膚炎をおこしている頭皮は非常に敏感なため、洗髪はシャンプーを使わずぬるめのお湯で行うことをおすすめします。

次に、市販薬・処方薬を使用する対処法について。

接触性皮膚炎は炎症がひどくなることも多いため、薬を用いた対処法ではステロイドで炎症を抑えるのが基本です。

原因物質がわからない場合や、しっかりと治療したい場合は、皮膚科を受診しましょう。

頭皮のかさぶたとフケの考えられる原因、4つ目は頭部白癬(とうぶはくせん)です。

頭部白癬は、簡単に説明すると頭皮の水虫です。

放っておくと炎症が徐々に広がり、抜け毛の原因になることもあるので、早めの処置が必要です。

頭部白癬の特徴がこちら。

  • 症状:かさぶた / フケ / かゆみ / 赤み / 膿 / 脱毛

  • かさぶたの特徴:血が出ていない白〜黄色っぽいもの、血が固まったもの

  • フケの特徴:乾いている、細かくサラサラ、薄い

かさぶたができる感染部分が丸く脱毛するのが特徴です。
感染により脱毛した部分とそうでない部分の境目がはっきりとしているので、円形脱毛症と間違われることも。

また、感染部分は丸く薄ピンク〜赤の紅斑ができる場合があり、頭皮はカサカサと乾燥していることが多いです。

さらに、症状が悪化するとかさぶたから膿や血が出ることがあります。

では、この頭部白癬の原因は何なのでしょうか?

丸く脱毛することがあります。
丸く脱毛することがあります。

【原因】頭部白癬

頭部白癬の原因は、白癬菌の頭皮感染

白癬菌は、水虫を起こす菌と同じもので、足に感染すると“水虫”、頭皮に感染すると“頭部白癬”となるのです。

この白癬菌は、間接的に感染することがあり、感染者の患部に触れたものを共用することで感染しやすくなります。
そのため、家庭内に水虫など感染者がいると、うつる可能性があるので注意しましょう。

また、犬や猫などのペットにも感染するため、白癬菌に感染したペットから頭皮にうつることも…

最近は、「新型水虫」「マット菌」などと呼ばれる特に感染力の強い白癬菌が海外から入ってきており、柔道や格闘技の選手の間で、皮膚接触による感染が集団発生して話題となりました。

【対処法】頭部白癬

頭部白癬によるかさぶたとフケを対処するには以下が重要です。

  • 皮膚科で塗り薬、飲み薬を処方してもらう

頭部白癬を治すには、皮膚科から処方された薬を使用する他ありません。

治療が遅れると、感染が広がり治すのが難しくなるだけでなく、脱毛やハゲの原因にもなりえます。

そのため、早期発見・早期治療が大切です。

なお、注意しなければいけない点が一つ。

頭皮白癬の場合、ステロイドの塗り薬を使用すると症状が大幅に悪化することがあります。 よって、自己判断によるステロイドの使用は厳禁です。

頭皮白癬の症状が見られたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。

頭皮のかさぶたとフケは早めの対処を!
頭皮のかさぶたとフケは早めの対処を!

本記事では、頭皮のかさぶたとフケの原因・対処法、さらに見分けるための特徴をご紹介しました。

ご自身の頭皮のかさぶたとフケ、症状が当てはまるものはありましたでしょうか?

見ていただいたように、放置してしまうと症状が悪化することがあるので、症状が見られたらすぐに処置することをおすすめします。

また、今回は頭皮のかさぶたとフケが併発している場合に考えられる皮膚疾患を4種類ご紹介しましたが、これら以外の可能性も十分にあります。

頭皮状態に異常を感じたら、すぐに皮膚科を受診しましょう