目次

  1. アトピーによってフケが生じるのは何故?治す方法はある?
  2. アトピー性皮膚炎でフケが出やすくなる“原因”
  3. フケやかゆみを抑えてアトピーを改善する<対処法>とは?
  4. 対処法①:アトピー性皮膚炎を薬で治療する
  5. 対処法②:アトピー性皮膚炎の改善を目指すために生活習慣を変える
  6. フケやかゆみが気になるなら、まずはアトピー性皮膚炎にしっかり対処しよう!
悩ましいアトピー性皮膚炎によるフケ原因を知って、しっかり対処したい!
悩ましいアトピー性皮膚炎によるフケ原因を知って、しっかり対処したい!

頭皮がアトピー性皮膚炎に侵されることによって、炎症やかゆみをともなって発生するフケ。

気づけば肩が真っ白になっていたり、ちょっと頭に触れるだけでパラパラと落ちてきたりと、フケはとても厄介な存在ですよね。

本当に治るのか不安になるようなアトピー性皮膚炎によるフケですが、きちんと治療法や行うべき対策方法はあるのです。

この記事で、アトピー性皮膚炎によってフケが発生しやすくなる原因対処法をご紹介していきますので、ぜひこれからのケアの参考にしてください。

アトピー性皮膚炎とフケのつながりって…?
アトピー性皮膚炎とフケのつながりって…?

アトピー性皮膚炎とフケには、とても深い関係性があります

フケがどういうものであるかやアトピー性皮膚炎のメカニズムについて説明しながら、フケが発生する原因について探っていきます。

フケの正体は大きく剥がれた皮膚(表皮)

フケの正体は、頭皮から古くなって剥がれ落ちた表皮です。

頭皮にもほかの皮膚と同じようにターンオーバー(新陳代謝)がありますので、表皮が剥がれること自体は自然に起こる現象なのですが、本来であれば、古くなって剥がれ落ちた皮膚は目に見えないほど小さな欠片になるものなのです。

フケは、頭皮のターンオーバー(新陳代謝)が通常よりも早まることによって、未熟な皮膚までまとめてごっそりと剥がれてしまうため大きな皮膚の塊となって目立ってしまうのです。

では、フケの原因であるこの「ターンオーバーの乱れ」とアトピー性皮膚炎にはどのような関係があるのでしょうか?

アトピー性皮膚炎とフケの関係

アトピー性皮膚炎の方は、もともとアレルギー体質など免疫が刺激に過敏である方が多いうえに、乾燥肌である方が多いので、体に必要な皮脂が分泌されていません

皮脂の分泌が多すぎるとアトピー性皮膚炎とはまた別の皮膚疾患を誘発してしまいますが、もともとは“皮膚のバリア機能の役割を果たしているもの”なので、少なすぎても危険です。

アトピー性皮膚炎の起きている皮膚は、そんなバリア機能の働きが弱いうえにアレルゲン物質への反応も過剰なので、とにかく炎症が起きやすくなっています

その炎症によってターンオーバーが早くなってしまったり、かゆみに耐えられず肌を掻きむしってしまうのでフケが大量に落ちてしまうのです。

フケが発生してしまう原因やアトピー性皮膚炎との関係性がわかったところ、一番気になるのはこのフケを改善する方法だと思います。

アトピー性皮膚炎によるフケやかゆみを早く治したいなら、まずはアトピー自体の治療をしましょう。

行える対処法としては、大きく分けて<2つ>あります。

  • 皮膚科に処方してもらった薬での治療
  • 生活習慣を改善する

この後の段落で、アトピー性皮膚炎の治療に用いられる薬の種類や、生活習慣を改善させるための具体的な方法についてお伝えしていきます。

内服薬と外用薬で、内と外から体にアプローチします
内服薬と外用薬で、内と外から体にアプローチします

アトピー性皮膚炎やそれに伴うフケなどの症状の治療を考えるのであれば、まずは皮膚科に相談しに行くこと。

しっかりの現状をお伝えして診断してもらえば、アトピー性皮膚炎に効く薬を処方していただけるはずです。

皮膚科でアトピー性皮膚炎の治療をする際に用いられる薬は、主にこちらの3つの症状にアプローチする薬です。

  • 乾燥
  • かゆみ
  • 炎症

それぞれの症状に合わせて処方される、“薬の種類”を詳しくご紹介していきます。

乾燥に用いられる薬:保湿剤

保湿剤は、ちょっとした刺激にも敏感に反応し、すぐかゆくなったり赤くなったりするアトピー肌の乾燥をカバーしてくれる薬です。

保湿することによって肌のバリア機能を正常に保ち、無防備で刺激を受けやすい状態になるのを防いでくれます

かゆみに用いられる薬:抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤(内服薬)

アトピー性皮膚炎の炎症に伴うかゆみなどを抑えるために用いられるのが、抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤です。

基本的にアトピー性皮膚炎の治療法は塗り薬で行われるのですが、症状の悪化を防ぐために補助的に用いられることが多いようです。

種類が沢山ありますので、「眠くならない非鎮静性のものがいい」など、医師に相談してみるのもいいと思いますよ。

炎症に用いられる薬:ステロイド

ステロイドは、アトピー性皮膚炎による患部の炎症を抑える薬です。

その効果や作用の強さによって<5つの段階>に分かれており、医師が適切と判断したレベルのステロイドを処方します。

効果がでやすい反面、副作用などの心配が拭えない薬なので、決められた用法用量は厳守してください。

生活習慣や環境を整えて、アトピー性皮膚炎に備える!
生活習慣や環境を整えて、アトピー性皮膚炎に備える!

薬での治療のほかにも、アトピー性皮膚炎やその炎症によるフケなどの症状の改善を目指すためにできることはたくさんあります。

アトピー性皮膚炎は生活する環境や習慣によって、症状の表れ方や治癒にかかる時間が変わってくる疾患なので、できるだけ早く症状を緩和させ、治すことができるようにしっかり対策しておきましょう

“具体的な対処法”は、以下のとおりです。

  • ①ストレスを溜めない生活をおくる
  • ②栄養バランスの整った食事を摂る
  • ③肌を清潔に保つ
  • ④清潔な生活環境を確保する
  • ⑤アレルゲンテストを行う

ひとつずつ、詳しく説明していきますね。

①ストレスを溜めない生活を送る

そもそも、健やかな頭皮を保つためには“身体機能が正常に働いている”必要があります。

睡眠がしっかり取れないときや何か心に負担がかかっている時に感じる精神的なストレスはホルモンバランスを崩す要因になり、ホルモンのバランスが乱れによって代謝が悪くなったり、血行が悪くなったりと体にさまざまな不調が出てくるようになります。


すると、当然肌も影響を受けるので、ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下につながってしまうのです。

ただでさえ弱っている肌にさらに負担をかけることにもなるので、アトピー性皮膚炎やその炎症によるフケの対処法としてできるだけストレスを溜めないような生活を送るように心がけましょう。

②栄養バランスの整った食事を摂る

良好な頭皮環境を整えるためには、摂取する栄養バランスを考えることも大切です

そもそも健やかな頭皮を保つためには、体に取り込む栄養の質が高いことや血行が良いことなどの外的なケアではどうにもならない「身体機能の安定」が不可欠。

体に必要な栄養素をバランス良く摂取することで、体の状態を良好に保ちましょう。


また、アルコールや脂肪分の多いもの、辛いものなどの刺激の強い食べ物、甘いものの過剰な摂取は身体機能の正常な働きを邪魔し、肌の健康を損なう危険があります

アトピー性皮膚炎の影響で弱っている肌を労るためにも、食生活の改善は必須です

③肌を清潔に保つ

弱った肌にとっては、汗も刺激になります。

アトピーによって炎症の起きてしまった肌にこれ以上ダメージを与えないように、汗はこまめに拭き取りましょう。


毎日寝る前にお風呂に入り、体を清潔にしてから眠ることも大切ですよ。

ただし、「清潔に」と言っても、何度もシャンプーを行ったりするのは、逆に刺激になってしまいますのでやめましょう。

頭皮に負担がかからないように、刺激の少ない洗浄剤を使ったり、正しい洗い方を実践したりして、清潔に保ちましょう

とくに頭の皮膚は薄く、デリケートなので刺激によってフケが出やすくなってしまいます。
どのようなシャンプーを使うべきかやシャンプーのやり方について詳しく説明している記事がありますので、チェックしてみてください。

④清潔な生活環境を確保する

先にもお伝えしましたが、アトピー性皮膚炎を患っている方はそもそもアレルギー体質であることがほとんどです。

免疫がさまざまなものに過敏に反応してしまうため、清潔で過ごしやすい環境をキープしておく必要があります。


花粉や排ガスなどが舞う“屋外”だけでなく、“屋内”にもホコリやダニの死骸、ペットの毛など、アレルゲン物質となりえるものは沢山あります。

ですので、当たり前のことですが、まずは最も身近にあるご自身の部屋をこまめに掃除して清潔に保ってください

人によって、反応するアレルゲン物質は異なりますので、自分が何を近くに置くべきではないのかをしっかりと把握して管理しましょう。

⑤アレルゲンテストを行う

「清潔な生活環境を確保する」という段落でもお伝えしていた通り、アトピー性皮膚炎の対処をするにあたって、自分がどのようなアレルゲン物質に反応する体質であるのかを理解しておくことはとても大切です。

アレルゲン物質は、食物や草木、金属、菌、動物など…さまざまな分野に分かれており、各分野で分かれたテストや代表的なアレルゲン物質をまとめたテストを受けることができます。

アレルゲンテストは、一般的にクリニックで受けることができます。

ただ、現在は簡易的なものであれば通販サイトなどでキットを購入することもできるので、気軽にお試しできますよ。

これまでテストを受けたことがなかったという方は、ぜひチャレンジしてみてください。

アトピー性皮膚炎によるフケストレスのない生活を。
アトピー性皮膚炎によるフケストレスのない生活を。

ここまで、アトピー性皮膚炎によってフケが発生する原因や治療法、対処法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

アトピーによるフケやかゆみを改善するためには、まずアトピー性皮膚炎自体の治療をする必要があります

治療したからといって、炎症やそれにともなうフケが「すぐ治る」「カンタンに改善する」というものではありませんが、皮膚科で治療薬を処方してもらいながら自分で対処していくことで、徐々に改善へと近づくはずです。

めげずにできる対処法の実践を徹底して、アトピーによるフケに悩まない生活を目指しましょう!