目次

  1. セファランチン、グリチロンに発毛効果はあるの?
  2. まずは…セファランチンとグリチロンをおさらい
  3. セファランチンやグリチロンに直接的な発毛効果はない!
  4. セファランチンとグリチロンの本当の効果とは?
  5. 【注意】セファランチン、グリチロンには副作用も!
  6. 正しい知識を持って薄毛治療を!

円形脱毛症の薬として知られる「セファランチン」「グリチロン」

調べていると、薄毛にも効果的なのでは?という情報を見かけます。

けれど、これらの薬に発毛効果はあるのでしょうか?

そこで今回ヘアラボでは、セファランチンとグリチロンがどんな薬なのか、またこれらがもつ具体的な効果がどんなものなのか調査しました。

それぞれの副作用なども詳しくお伝えするので、ぜひ最後までお読みくださいね。

まずはどんな薬かを知っておきましょう!
まずはどんな薬かを知っておきましょう!

まずは、具体的な効果や副作用などを説明する前に、セファランチンとグリチロンがどのような薬なのかを見ておきましょう。

セファランチンとは?

セファランチンは、タマサキツヅラフジという植物から抽出された成分を有効成分とする薬です。

円形脱毛症ひこう性脱毛症(乾燥したかさぶたみたいなフケが出て、毛穴をふさいでしまうことが原因で起こる脱毛症)、放射線による白血球減少症の治療に使われています。

また、医師の判断によっては滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)、湿疹、アレルギー性疾患の方に処方されることも。

薬の剤型としては、錠剤と粉末の2種類が作られています。

グリチロンとは?

グリチロンは、甘草(カンゾウ)という植物に由来しているグリチルリチンを中心とした成分が含まれている薬です。

円形脱毛症や口内炎や湿疹・皮膚炎小児ストロフルスなど、さまざまな治療に使われています。

中でも、肝臓病に用いることが多い医薬品。

薬の剤型は、錠剤のみになります。

セファランチンとグリチロン、薄毛には効かない…!?
セファランチンとグリチロン、薄毛には効かない…!?

実は、発毛効果は認められていないのです…!

円形脱毛症ひこう性脱毛症の治療に使われているセファランチンと、円形脱毛症の治療に使われるグリチロン。
一部の脱毛症に効果があるのなら、発毛効果があるのでは…?と思われる方もいるかもしれません。

しかし、セファランチンやグリチロンには、直接的な発毛効果はないのです。

それぞれの薬の添付文書には、適応する疾患として一部の脱毛症は記載されていますが、AGAやFAGAなど薄毛に関する記載はなく、また発毛に関しての言及もされていません

つまり、セファランチンやグリチロンという薬の効果に、発毛効果は認められていないと言えるのです。

また、日本皮膚科学会が出している男性型脱毛症の診療ガイドラインでは、セファランチンは用いない方が良いとされています。 これは、まだ薄毛への有効性に関する研究が十分に行われておらず、効果が確認されていないため。

ただし、セファランチンに関してはひこう性脱毛症の適応があり、グリチロンには皮膚炎や湿疹の適応があるので、頭皮の状態によっては薄毛の方に処方されることが考えられます。

認められている効果って?
認められている効果って?

セファランチンとグリチロン、実際にはどんな効果があるのでしょうか?

セファランチンとグリチロンには、直接的な発毛効果はないということがわかりました。では、実際にはどのような効果があるのでしょうか?

この2つの薬の効果について、それぞれ見ていきましょう。

セファランチンの効果

セファランチンには、主に以下の4つの作用が認められています。

  • 造血機能の回復

  • 抗アレルギー作用

  • 免疫機能増強作用

  • 血流促進作用

新しい血液を作り出す機能が回復し、血流が良くなるなどの作用によって末梢の血液循環が改善されるため、髪に必要な栄養が行き渡りやすくなるという効果があると考えられます。

また、抗アレルギー作用があるので、頭皮が何かしらのアレルギー反応を起こしている場合は、処方されることが考えられます。

グリチロンの効果

グリチロンにも、以下のようないくつかの作用が認められています。

  • 抗アレルギー作用

  • 抗炎症作用

  • 免疫調節作用

  • 肝臓の働きを改善する作用、など  

肝臓の病気に使われることが多いようですが、臨床試験によって円形脱毛症への効果も認められています。(参照1)

また抗炎症作用や抗アレルギー作用があるため、何かしらの原因によって頭皮が炎症している場合に処方されることが考えられます。

副作用にも注意が必要です!
副作用にも注意が必要です!

薬を使って気になる症状が出たら、医師に相談しましょう!

薬には、効果があれば副作用も多かれ少なかれあるものです。

ここからは、セファランチンとグリチロンの副作用について見ていきましょう。

セファランチンの副作用

セファランチンに認められている主な副作用は、以下のような症状になります。

  • 食欲不振、吐き気、下痢

  • 発疹、皮疹、かゆみ

  • 頭痛、めまい

  • むくみ

  • 月経不順

これらの症状が出る頻度は多くはないようですが、注意が必要です。

また、稀ではありますが、薬へのアレルギーでショックやアナフィラキシーのような症状などが出ることがあります。

顔面が赤くなったり、蕁麻疹が出たりといった症状がみられたら服用を中止し、すぐに病院で医師に診てもらうようにしましょう。

グリチロンの副作用

グリチロンの副作用は、主に以下のような症状になります。

  • 偽アルドステロン症(むくみ、尿量の減少、体重増加など)

  • 横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、筋力低下、痙攣、麻痺など)

  • 血圧上昇

  • 腹痛

特に、最初の2つが重い副作用として報告されています。

頻度は稀とされていますが、もしもこれらの症状が出たらすぐに使用を中止し、医師に診察をしてもらうようにしましょう。

一部の脱毛症への効果が認められているセファランチンとグリチロン。

頭皮の状態によっては、炎症を抑える効果が期待できることもありますが、薬の成分自体には発毛効果があるわけではありません

AGAやFAGAの治療をしたいのであれば、まずは薄毛治療を行っているクリニックに相談をしてから、症状にあった薬を処方してもらうことをおすすめします。

きちんと医師の診断を受ることで適切な治療ができるので、薄毛が気になる方は検討してみてくださいね。