目次

  1. 髪の毛の【構造・各部位の名称・役割】を分かりやすく徹底解説!
  2. まずは髪の毛の基本情報を知りたい!
  3. 髪の毛の構造を“奥の奥まで”徹底解説
  4. 毛髪の構造①:キューティクル
  5. 毛髪の構造②:コルテックス
  6. 毛髪の構造③:メデュラ
  7. 毛髪の物質同士をつなぐ“CMC”について
  8. これであなたも髪の毛博士!毛髪の構造きちんと理解しよう

あなたは髪の毛について、どこまで知っていますか?

「毛穴や毛根、キューティクルはよく聞くし、なんとなく知っている」という方は多いはず。
しかし、これらが実際どんな役割を果たしているのか髪の毛にまつわるその他の部位の詳しい名称などまで知っている方は多くないかもしれません。

そこで、髪の毛の構造や役割についてもっと知識を深めたい!という方のために、毛髪の“奥の奥まで”詳しく解説していきますよ。

画像も交えてわかりやすく説明していくので、ぜひチェックしてみてくださいね!

毛髪の画像(毛根部と毛幹部)
毛髪の画像(毛根部と毛幹部)

髪の毛に関する知識を深めていくのであれば、まずは毛髪の基礎知識を押さえておきましょう。

毛髪は、

  • 毛幹部
  • 毛根部

以上の2つの部位に分かれています。

この毛根部と毛幹部について、これから詳しく説明していきますね。

毛幹部について

毛幹部の画像
毛幹部の画像

頭皮から外に出ている部分の髪の毛を毛幹部と呼びます。

私たちが普段、髪の毛と呼んでいる部分は毛幹部にあたるわけですね。

そんな髪の毛の毛幹部ですが、実は食事や呼吸などを通して体内に溜まってしまった有害物質を含んでいるってご存知でしたか?

一定期間で頭皮から抜ける髪の毛は、体に不要な有害物質を閉じ込め、排出するのに都合がいいのです。

こうしたデトックス効果を維持するためにも、毛髪の健康を保つことが必要になりますね。

毛根部について

毛根部の画像
毛根部の画像

毛根部とは、頭皮内に隠れている部分のこと。

毛根部は頭皮表面から3mmほど中に入った毛穴の中にあり、最深部には毛球と呼ばれる髪の毛の根っこがあります。

毛球には、毛母細胞に信号を送り髪の毛の成長をコントロールする毛乳頭や、毛髪の元となる細胞の毛母細胞などの、とても重要な部位が含まれているんです。

ちなみに、図のように毛穴には必ず皮脂腺という器官があり、皮脂を分泌して髪毛や皮膚の潤いを守る働きをしてくれています。

髪の毛の3層構造
髪の毛の3層構造

本格的に“髪の毛の構造”をご紹介する前に、必要な基本情報を説明してきました。

下準備ができたところで、さっそく髪の毛の構造をわかりやすく解説していきますね。


まず大前提として、毛髪は大きく分けると以下の3つの層に分類されます。

  • ①キューティクル
  • ②コルテックス
  • ③メデュラ


この3つの部位がどのように作られて、どのような役割を果しているのか気になりますよね?

詳しく丁寧にご紹介していきますね!

役割と詳細

キューティクルの詳細
キューティクルの詳細

毛髪を拡大して見た際、毛根から毛先に向かって魚の鱗のように物質が何枚も重なっている構造の表面部位をキューティクル(毛小皮)と呼びます。

この重なったキューティクルは髪の毛のツヤや手触りに影響する部分で、綺麗に整っていれば、手触りが滑らかでツヤのある髪の毛に。
逆に何らかのダメージを受けて毛髪が傷んでしまうとキューティクルがはがれ、ゴワついた髪の毛になってしまうことも…。

髪の毛がダメージを受けたときに盾となり守ってくれる役割を担っているキューティクル。そのほとんどが剥がれてしまうと、内部のタンパク質が流出し切れ毛や枝毛が発生しやすい状態になってしまうのです。


キューティクルはイオウ含有量の多いケラチン(硬質タンパク質)でできており、色は無色透明
上の画像でもわかる通り、髪の毛の内部から外部にかけて5~6枚重なっています


ちなみに、そのキューティクルは1枚が6~8層の“レイヤー”から成っており、その8層のレイヤーについても、これから詳しくご紹介していきますね。

8層のレイヤーについて

キューティクル(8層のレイヤー)
キューティクル(8層のレイヤー)

キューティクルの8層になったレイヤーの名称はこちら。

  • ①upperーβ層
  • ②エピキューティクル
  • ③Aー層
  • ④エキソキューティクル
  • ⑤エンドキューティクル
  • ⑥innerー層
  • ⑦lowerーβ層
  • ⑧δ(デルタ)層※3層

キューティクルは8つの層から成ると説明していましたが、正確にはキューティクルであるのは②~⑥まで

①・⑦・⑧は、そのレイヤーやキューティクル同士を接着してつなげているCMC(細胞膜複合体)という物質から成っている層なのです。

このCMCについては、毛髪を構成する他の部位にも深く関わる物質なので、後ほど詳しく解説していきます。

役割と詳細

コルテックスの詳細
コルテックスの詳細

コルテックスは、毛髪の85~95%を占めているとても重要な部位。

髪の毛の太さや硬さ、色味など…いわゆる髪質を形成する役割を担っています。


この層はたくさんのコルテックス細胞から作られており、細胞はそれぞれマクロフィブリル間充物質から形成されているのです。
その中には、毛髪の色味を決めるメラニン色素天然保湿因子であるNMF(※)も含まれています。


では、このコルテックスを形成している「マクロフィブリル」と「間充物質」とは一体何なのか。
詳しく解説していきますね。

※NMF(天然保湿因子):人体に元来より備わっている保湿成分のこと。自然保湿因子とも呼ばれ、NMFと略して記される。成分としては、アミノ酸類・ピロリドンカルボン酸(およびその塩)・尿素・ミネラル塩類・有機酸(およびその塩)などの低分子があり、アミノ酸およびその誘導体が大半を占めている。 NMFの量が減少すると、角層保湿機能が低下して乾燥肌になりやすくなる。

マクロフィブリルとは

硬い繊維状のマクロフィブリル
硬い繊維状のマクロフィブリル

コルテックス細胞の中にある「マクロフィブリル」は、コルテックス細胞の約40~45%を占める物質。
いわば毛髪を形作る骨組みのような役割を担っています。

マクロフィブリルは、数個~数十個のミクロフィブリル(硬い繊維状ケラチン)マトリックスからできており、ミクロフィブリルのまわりをマトリックスがぐるりと囲んでいるのです。

このマトリックスは、マクロフィブリル同士の隙間を埋める間充物質として存在しているのですが、これについては次の見出しで詳しく説明していきますね。


マクロフィブリルの構成を、簡単に説明すると以下の通り。
==========

2本のフィブリル(繊維状ケラチン)がロープ状に巻きあった集合体が2つ集まる
※合計4本のフィブリル

プロトフィブリルになる
このプロトフィブリルが8本集まる

マクロフィブリルになる

==========

このマクロフィブリルとマトリックスタンパクが合わさって、強固なコルテックス細胞を形成しているのです。

間充物質とは

マクロフィブリルの間を埋める間充物質
マクロフィブリルの間を埋める間充物質

髪の毛の間充物質には、先ほどもでてきたマクロフィブリル内に含まれているマトリックス(間充物質1)と、コルテックス細胞内のマクロフィブリル同士の隙間を埋めるように存在する非ケラチンタンパク(間充物質2)2種類があります。


この2つの間充物質は、髪毛に弾力やしなやかさを与えてくれる、とても大切な働きをもつ物質なんです。

また、これらはフィブリル(繊維状ケラチン)に比べて軟らかいため化学反応を受けやすいのが特徴。
間充物質の状態によって、パーマやヘアカラーなどの仕上がりが左右されるのですよ!


そして、この間充物質がなくなると、髪の毛にツヤや潤いがなくなります

さらに、パーマがかかりにくくなったり、ヘアカラーの色が落ちやすくなったりと、髪の毛を美しく見せる上でも重要視されている部分なのです。

役割と詳細

続いてメデュラについて。

別名「毛髄質(もうずいしつ)」とも呼ばれ、その名の通り鉛筆の芯のように髪の毛の真ん中を陣取っています。

メデュラの毛根に近い部分は液体で満たされているのですが、髪の毛の成長に伴い脱水・収縮して籠がいくつも重なったような形を形成していきます。

イオン性のアミノ酸(グルタミン酸)と金属を多く含む非ケラチンタンパク質でできており、毛髪の太さが0.06mm未満の細い髪には、メデュラが約10%しか含まれていないといわれています。


そして、このメデュラはキューティクルやコルテックスと違い、いまだ多くのことが解明されていません。

メデュラの多さで、毛髪の太い細いが決まるということは明らかになっていますが、何のためにメデュラがあるのかなどはっきりとした役割はわかっていないのです。


ただし、推測されている役割としては以下のものが挙げられています。

  • メデュラ内に空気を溜めて太陽などの熱から頭皮を守っている
  • 加齢とともに強度が落ちるため、毛髪の弾力や強度に関係している
  • 水溶液を伝達する働きをしているため、毛髪の潤いに関係している

これらを見てみると、毛髪の構造に幅広く関わっている可能性が高いといえるそうですね。

メデュラは誰しも必ずあるわけではない!?

先にも述べましたが、その役割について解明されていないことが多いメデュラ。

実は、メデュラはだれの髪毛にも必ずあるわけではないのです…!

髪の毛が太い方はメデュラを保有していることが多いのですが、髪の毛が細い方の中には稀にメデュラがない場合もあるのだとか。

しかし、メデュラがないからといって体にマイナスな影響を及ぼすことはないそう。

だからこそ、本当に人体に必要なものであるか否かが、いまだにわかっていないのです…。

本当に謎が多い部分ですね。

髪の中の接着剤CMC
髪の中の接着剤CMC

CMC(細胞膜複合体)とは、

  • ①コルテックス同士の間
  • ②コルテックスとキューティクルの間
  • ③キューティクル層の間

などを通り、それぞれを接着してつなぎとめる役割を果たしている物質です。


CMCは、毛髪にヘアカラーやパーマをする時に用いる薬剤に対する抵抗性が非常に高いため、コルテックスを保護するのに役立ってくれています。

また、CMC内に含まれる脂質や有機酸、アミノ酸及び多糖類が髪の毛の水分を保ち、栄養分の流出を防いでくれているのです。

本記事では、髪の毛について知っていく上では欠かせない毛髪の構造から各部位の名称、役割などの基礎知識を詳しくご紹介してきました。


毛髪はこんな構造をして、さまざまな役割を持った部位から成り立っていることをご理解いただけたと思います。
普段の生活の中でもヘアアレンジを楽しんだり、薄毛やヘアダメージに悩んだりと、髪の毛は身近な存在なので深く知っておいて損はありませんよね。

さらに、正しい知識を持って正しい毛髪ケアを実践するためにも、この記事で説明した髪の毛の基礎知識をしっかりマスターしておくと役に立つでしょう。

髪の毛の構造をよく理解して、今後のヘアケアにもぜひ活かしてみてくださいね!


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