目次

  1. アボダートとザガーロ、どこが違うの?
  2. アボダートとザガーロは“ほぼ同じ”製品です
  3. ほぼ同じなのに、なぜ違う名前で売られているの?
  4. アボダートとザガーロ、どっちを選んだらいい?
  5. “同じ”なようで、やっぱり“違い”はある!

アボダートか、ザガーロか?値段や雰囲気だけで選ばずに、きちんと検証してみましょう!

AGA治療薬として、アボダートザガーロという名称を、最近よく耳にしませんか。

薄毛に悩む方には、どちらも気になる存在ですよね。

この2つ、似たような製品らしいのですが、イマイチよくわかりません。

ではどこが違うの? どっちを選んだらいいの?

そんな疑問を、1つひとつ検証していきましょう!

アボダートとザガーロは、何が同じで、どこが違うのでしょう?

結論から言うと、アボダートザガーロは、ほぼ同じ製品です。

“ほぼ”同じ? それってどういういこと?

それだけ聞いても、「納得できない!」という方がほとんどでしょう。

ひと口に言ってしまうと、アボダートとザガーロは⑴ほぼ同じメーカーによる、⑵ほぼ同じ成分の製剤であり、ほぼ同じ⑶効果と⑷副作用を持つAGA治療薬だ、ということになります。

早口すぎてわからなかった? そうだと思います。以下に詳しく解説していきます!

⑴メーカーは “ほぼ” 同じ

アボダートを製造しているのは、英国のグラクソ・スミスクライン社

1953年設立の、長い歴史を持つ製薬会社で、2016年、世界の製薬会社の売上高ランキングで第5位という大手です(参照1)。

一般医薬品も多く発売しているので、「gsk」のロゴマークを見て「ああ、あれか!」と思う人も多いかもしれません。

そんなグラクソ・スミスクライン社は、日本法人を置いています。「グラクソ・スミスクライン株式会社」といいます。(公式サイトはこちら

そして、この日本の「グラクソ・スミスクライン株式会社」こそが、ザガーロの製造元なのです。

両製品は、実質的には同じ会社の製品なのですね。

⑵成分は “ほぼ” 同じ

アボダートザガーロも、主成分はデュタステリドです。

両製品はともに、このデュタステリドという有効成分を錠剤にした、デュタステリド製剤。

細かく見ると、製剤に必要な乳化剤や安定剤については、若干の違いがあります。

しかし、薬のアイデンティティである有効成分が共通しているため、両製品は実質的に同じものだといえます。

⑶効果は “ほぼ” 同じ

アボダートとザガーロの効果というのは、事実上、有効成分・デュタステリドの効果ということ。
そのデュタステリドの作用メカニズムをちょっと見てみましょう。

AGAの原因が、男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の増加にあることはご存知ですね。(詳しくはこちらの記事をどうぞ!)

デュタステリドは、DHTを作り出す酵素5αリダクターゼブロックする働きを持っているんです。

つまり、5αリラクターゼの働きを抑えることでDHTの生産を阻みAGAの進行を食い止める、という仕組みです。

このデュタステリドが共通しているため、アボダートザガーロは、効果も同じなはず。

ただし…。
先ほど言ったように、微量の添加物については、若干異なるところがあります。

また、薬の効果には思い込み(プラセボ)効果がつきもの。服用者自身の心理が、効果に若干差をつけてしまうこともあるかもしれません。

というわけで、アボダートザガーロの効果は全く同じとは言わず、 “ほぼ” 同じである、としておきます!

⑷副作用は “ほぼ” 同じ

こちらも先ほどの「効果」とほぼ同じ話になります。

有効成分・デュタステリドが共通しているため、予想される副作用も同じ。添加物やプラセボ効果を差し引いて、両製品は“ほぼ”同じ、ということになります。

その前に…そもそも「副作用」という言葉に驚かれた方もおられるのではないでしょうか。

効果の高い薬には副作用がつきものであり、アボダートとザガーロも例外ではありません。両製品の添付文書(参照2、3)にも克明に記されています。

ザガーロの添付文書によりますと…

  • 国内長期投与試験では、120人中13人に勃起不全、10人に性欲減退が認められた。
  • 国際共同試験でも、勃起不全と性欲減退が副作用例のトップ(それぞれ全体の4.3%と3.9%)。

つまり、性機能障害が主たる副作用なのですね。

ほかに、発疹・頭痛・抑うつ気分・乳房障害・腹部不快感などが、1%未満とごくわずかではありますが、報告されています。

これに限らず、使用にともない何らか異状が認められた場合には、ただちに使用を中止し、医師などに相談するようおすすめします!

※注意!※
デュタステリド製剤の安全性が確認されているのは20歳以上の男性なので、女性と未成年は服用しないでください。とくに妊娠中の女性は、触るのもNG!

成分や働きが同じでも、購入できる場所や方法は全く違うんです。

アボダートザガーロが、ほぼ同じ製品であることがわかりました。

となると、「ではなぜ、ふたつの製品は違う名前で売られているのか?」と不思議に思えてきますよね。

この章で、ことの真相を解明しましょう!

アボダートは英国生まれ

アボダートとザガーロの主成分であるデュタステリドは、もともと前立腺肥大の治療薬として開発されたものです。

英国のグラクソ・スミスクライン社は、これを「アボダート」という名称で発売しました。

日本のグラクソ・スミスクライン株式会社は、2009年に厚生労働省の承認を得て、アボダートと同様のものを「アボルブ」の名前で発売。

販売国に応じて名称やパッケージを変えることは、実はよくあることなんです。

ザガーロは日本生まれ

その後、デュタステリドAGAにも効果があることが確認されました。

このため、海外の多くの地域で、デュタステリド製剤がAGA治療薬として販売されるようになりました。

日本の場合はすでに「アボルブ」という名の前立腺肥大治療薬があったので、これをそのままAGA治療薬として売り出せば良さそうなものですが…

しかし、日本の場合は改めて承認を得ることが必要なんです。

そこで日本のグラクソ・スミスクライン社は、2015年、新たにAGA治療薬として厚生労働省の承認を取得。

そうして「ザガーロ」という名称で新発売した、というわけです。

整理しますと、日本において、3つの製品の位置づけは次のようになっています。

  • アボダート…日本未承認。
  • アボルブ…前立腺肥大治療薬として承認。
  • ザガーロ…AGA治療薬として承認。

これらはいずれも、デュタステリドを主成分とする、ほぼ同じ製品だというのですから、なんともややこしい話ですね!

中身が同じなら、どちらを選んでもいいのでしょうか? きちんと検証してみましょう。

要するに、アボダートとザガーロは、名前が違うだけの、ほぼ同じ製品。

であれば、どちらを選んでも同じなのでしょうか?

最後に、この点をきちんと検証しておきましょう。

アボダートの入手法~ローコスト・ハイリスク~

値段だけなら、アボダートの方が安上がりです。

ザガーロだと、処方してくれるクリニックにもよりますが、ひと月分で8,000円~。
アボダートはこの3分の1程度で購入できます。

【ただし!】

アボダートは厚生労働省の承認を得ていないため、現時点では、海外から個人輸入するしかありません。

個人輸入は流通の際に偽造品が混入するなどリスクが高いのが現実。そのためヘアラボは、個人輸入は推奨しないという立場です(注1)。

その点、厚労省承認の医薬品であるザガーロは、信頼性というメリットがあります。次項で詳しく解説します。

注1:ヘアラボのポリシーをご参照ください。
海外製品を個人輸入する際のリスクについては、ほかに「添付文書が外国語であるなど、用法・用量について適切な情報が得にくい」「万一重大な健康被害が起きても国の救済措置が受けられない」といったことがあります。

ザガーロの入手法~ハイコスト・ローリスク~

ザガーロを購入するには、医師の処方箋が必要。

ザガーロは薬局等で市販されていません。

受け取るには、医師の処方箋が必要となります。

これはつまり、効果が高く、比例して副作用のリスクも大きいため、使用前に医師からのガイダンスを受けることが必須である、という判断が、承認時になされたということ。

ならば、安全・安心の観点からは、その通り、医師の処方という正規のルートで入手するのが望ましいということです。

※なお、クリニック等で「アボルブ」(アボダートの日本版、前立腺肥大治療薬として承認済み)を処方してもらえる場合はあるようです。

いかがでしたか?

アボダートとザガーロは、製品としては“ほぼ”同じものです。

けれど、現在の日本においては、入手経路信頼性に大きな違いがあるんですね。

安全性の観点から、ヘアラボはザガーロを推します

「これ、本当に大丈夫か?」「本当にこの使い方で合っているのか?」と思いながら使用しても、最大限の効果は得られません。

信頼というファクターは案外大きいのです。

医薬品は、専門医の診断のもと、きちんと処方箋を受けて服用しましょう!